さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

コウゾリナ

2014-10-09 23:40:41 | 草花

*2014年10月9日撮影

 黄色い菊のような小さな花を咲かせる、コウゾリナがまだ咲いているのに出会いました。
 どちらかといえば春の花で、5月頃に咲き始めます。
 夏を過ぎて秋になっても咲き続ける、息の長い花です。





*2014年6月8日撮影

 そんなわけで6月に撮ったコウゾリナです。
 コウゾリナは「髪剃菜」と書き、「髪剃」はカミソリのこととされています。
 茎や葉に赤い剛毛が生えていて、さわると手が切れそうなのでカミソリの名が付いたとも言われます。
 命名の由来にはいろいろな説があってじつのところはわかりませんが、コウゾリナの茎をしごいて手が切れるかといえば、切れることもあるというのが私の体験です。





*2014年6月3日撮影

 これも6月の写真。
 ムラサキツメクサやスイバが一緒に写っていて、なつかしい感じがします。
 考えてみれば今年もあと2か月ちょっとしかないわけです。
 長い冬が来る前に、さわやかな秋を楽しみたいと思います。

エノキ

2014-10-08 22:37:30 | 樹木

*2014年10月8日撮影

 今日も秋晴れのいい天気になりましたが、朝のうちは薄曇りでなかなか日が照ってくれない、これも秋らしい日でした。
 
 会津の鶴ヶ城の南側を流れる、湯川(ユガワと呼んでいます)のほとりに2本のエノキ(榎)の木があります。
 葉が黄色く色づいて目立ってきました。
 今年は気温が低いせいか、サクラやケヤキなど普通にある樹木がなかなかいい色に色づいてきました。
 このエノキもこういういい感じで黄色くなるのはめずらしいかもしれません。
 気づかぬうちにいつのまにか葉を散らせてしまっていた、というのが普通です。





*2014年10月8日撮影

 別の場所から望遠で撮りました。
 こうして見るとかなりこんもりしてすごい大木に見えますが、じつは奥にもう一本の大きなエノキがあって、重なって見えているのです。
 奥の方のエノキは例年葉を落とすのが遅くて、いつまでも緑の葉を実らせています。
 葉が色づいた方のエノキは、毎年はやばやと葉を落としてしまいます。
 並んで立っているのに、ずいぶん違います。

ヤマトシジミ(斑紋異常)

2014-10-07 23:34:15 | 昆虫
*この記事は10月7日に名前のわからないシジミチョウとして掲載しましたが、ヤマトシジミの斑紋異常と判断し、10月24日に文章を書き直しました。
 悪しからず、ご了承ください。




*2014年10月7日撮影

 チョウ、それもシジミチョウの写真が続いてすみません。

 このシジミチョウはヤマトシジミの模様に異常のある個体だと思います。
 いわゆる斑紋異常で、気温が低いことが原因でおこるとされています。





*2014年10月7日撮影

 このチョウの撮影地は会津若松市湯川南地内。湯川にかかる橋、新田橋の東側、湯川の南側です。
 撮影は昼ごろ。
 ごらんのように表側には何の異常もありません。
 こうした異常がどのくらいの頻度で現れるのかはよくわかっていないようです。
 今年の夏(8月)が暑くなかったのは事実としても、チョウに異変が起こるほど寒かったかといえば疑問です。





*2014年10月7日撮影

 ヤマトシジミの異常について、青森県の蝶類研究者の方が書いた記事が
 http://ze-ph.sakura.ne.jp/work/yamato/
 に載っています。
 ブログ「青森の蝶たち」は同じ筆者によるもので、その後のヤマトシジミの異常についても報告されています。
 
 ヤマトシジミの異常については、原発事故による放射能障害による異常も存在するようです。
 ぜひ専門家による調査研究を期待したいものです。
 
 

ウラナミシジミ

2014-10-04 22:13:06 | 昆虫

*2014年10月4日撮影

 秋になるとよく見られるというウラナミシジミです。
 今年は気温が低かったせいか、9月頃から見かけました。
 
 今一番飛んでいるシジミチョウはヤマトシジミ、それから何と言っても美しいベニシジミです。
 今年の夏はツバメシジミがたくさんいたのが印象的でした。
 もうしばらくシジミチョウたちとは出会えると思いますが、お別れも遠くないかも。





*2014年9月10日撮影

 9月に撮ったミヤギノハギにとまるウラナミシジミです。
 翅の裏側ばかりの写真で申し訳ないのですが、なかなか表側(背中側)を開いてはくれません。
 ツバメシジミと同じように尾状突起と呼ばれるものが後翅にはえています。
 尾状突起の付近の表側には黒い斑点が数個つきます。
 翅の裏側にはごらんのように独特の波状の模様があります。名前のもとです。

 毎年、少しだけ出会える、ウラナミシジミでした。

コナラ

2014-10-03 22:16:41 | 樹木

*2014年10月2日撮影

 ドングリが茶色く色づいてきました。
 ドングリと言っても色々ありますが、最も一般的なのがコナラの実だと思います。
 コナラはクヌギとともに昔から雑木林を形成する樹木として親しまれてきました。
 良質の薪炭材であるため、大正時代以降は都市部の大量消費を支える燃料として関東や東北の雑木林の伐採がすすみました。
 その後燃料が薪から石炭、石油にかわるとともに里山の雑木林も放置されるにいたり、今はコナラは減りつつあるとされています。





*2014年10月2日撮影

 こちらのドングリはまだ青いままです。
 コナラは落葉樹なので葉は黄色く色づきますが、冬になって葉が茶色く枯れても落ちないで残っているのが特徴です。
 春になって新芽がのびる頃になって葉を散らしたりします。
 葉の色づきはたいてい黄色いのですが、たまに赤く色づく葉もあるといいます。





*2014年9月27日撮影

 コナラの木はこういう木ですという、余計なお世話の写真です。





*2014年5月8日撮影

 コナラの花を春に撮ったものです。
 花といっても雄花の、もう終わりかけだと思います。ちりちりになってぶら下がっているものがそうです。
 雌花は枝の先に付くのですが小さいのでよく分かりません。
 ドングリの付いている場所にもとは雌花があったわけですから、ドングリの写真と見較べて雌花をさがしてみてください。