今日、漫画の依頼があった。
来月中旬の締め切り。
断った。
今、描いている経済マンガの締め切りも来月半ば。
ほとんど同じ日と言っていい。これは断るほかないじゃないか。
漫画家とは、融通がきかない職業だと思う。
だって、体は一つしかないんだから一度にできる仕事も一つ。
執筆中に別の仕事を入れるなんて出来ないのだ。
これじゃあ、利益が上がらない。
なんて不便な職業だろう。
効率、という事を本気で考えなくてはならないところまで来ていると思う。
短時間でなるべくたくさんの仕事をする。
例えば、絵を単純なものに変える。
例えば、アシスタントを雇い、自分でなくては出来ないこと以外、全部やってもらう。
「ネーム」「わく線引き」「セリフ書き」「アタリ」。
「ネーム」はもちろんアシスタントがやった後で、僕が直す。
気に入るまで直す。
直す前の「叩き台」を作る時間を省略することが出来るのが、この方法利点だ。
雇ったとしても、それを任せられるまで育てるのが一苦労だと思う。
何年もかかるだろう。
しかし、何年かかったとしても、やるべきなのかも知れない。
会社組織にして、事業として漫画製作をしていく。
それをしないと、漫画家の仕事がたった一人でやっている職人の仕事になってしまう。
そうなったら、非常に…何と言うか…弱い、もろい。
そんな気がする。
漫画家本人の労力が大きく、儲けも少ない。
年齢によっての引退も早い…気がする。
正直、僕の年齢でもルーティンワークはキツイと思うことがあります。
仕上げは誰か他の人にやってもらいたいと思うことが、よくあります。
ほんと、仕事の効率ということを真剣に考えないとダメですよね。
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--漫画家・流星光(ながれぼしひかる)の個人サイト--
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