細川貂々『どーすんの？私』読了

マンガです。

エッセイ漫画ですかね。

映画『ツレがうつになりまして』を見て、

細川貂々という漫画家さんのことを知り。

図書館で借りてきました。

細川貂々という人は、

『ツレがうつになりまして』の大ヒットによって有名になった漫画家さんなんですが、

割と、ぐだぐだ…っつったら失礼だけど、

高校卒業時とかは、

「え？卒業？
これから私、どうしたらいいの？

え？
みんな就職とか進学とか、
考えてるの？

私、なんも考えてない、どうしよ…」

とか言ってて、

しばらく家でぐだぐだダラダラ

バイトと短期労働を繰り返していたという人です。


そのあと、絵の専門学校に通うことになる訳ですが、

このエッセイは、高校卒業あたりから始まります。

多くの方から見ると、

なんてぼんやりした高校三年生だと思われるかも知れませんが、

僕は、すごく共感してしまいました。


実は、僕の高校時代も、そんな感じだったんです。

卒業、ってなってから、

え、どうしよう…みたいに考えてましたね。


あ、そんなこともないか。

２年のうちに美大進学を決めてたから、ちょっと違うのか。

でも、

周りからの

「卒業したらどうすんの？」

「進学？就職？」

という進路を決めろオーラがハンバなくて、

「待って！ちょっと待って！

　ちょっと立ち止まって考えるから！」

って僕は思ってたんだけど、ぜったい許してくれませんよね周囲は。

ま、日本社会が、４月から一年が始まってしまう訳なのでね。

ああ、めんどくせー。


そんで、なんとかモラトリアムの期間を設けて、

大学４年間ぶらぶら遊んでりゃ何か考えとか目標が決まるだろう

ということで美大進学を決めたのでした。

結局、現役受験の時は、
受験どころか、卒業すらあやうくて、

追試の日程と重なって受験できず。

そのあと、なんと二浪して美大合格という情けない結果になりました。

で、大学は一年で中退、と。

何しに行ったんじゃー！

って言われそうだけど、考えてみたら、

当初の目的にかなってるわけですわな。

モラトリアムな期間がほしくて、

立ち止まって、将来どうすっかなーって考える時間がほしくて

大学進学するって宣言したわけですから、

３年ほどのまったり期間を過ごして、漫画アシスタントになった訳です。

両親にお金使わせてしまったのは申し訳なかったけどね。

でも、予備校の勉強があったから、

デッサン力が認められてアシスタントの試験にも合格できたわけだし。

無駄ではなかったとは思います。


なので、この本、とても共感できました。

というお話。


すげえなーしかし。


こんな感じでも、きっかけがあれば

有名漫画家になるんだなーと思いました。

作品の力ですね。

力を内包した作品を生み出せるかどうかってことでしょうね。


以上。


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ありがとうございました！ <(_ _)>