さいきんの流星光
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流星光(ながれぼしひかる)元漫画家。現在デジタル漫画アシスタント。代表作「デカラッパ」(ヤンマガKC)。趣味:草野球、読書。/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です
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猫が、死ぬことで教えてくれたこと
猫を看取った日記
/
2018年08月22日 10時04分07秒
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今年、3月と5月に立て続けに飼い猫が死んだ。
いまの家に住み始めてから、
妻のたっての希望であった猫を2匹もらってきた。
そして18年たった。
21年くらいは生きてくれるかと思ってたけど、
2匹とも18歳?17歳か、そのくらいで
ばたばたっといなくなってしまった。
人間も含めて、親しい動物の死に直面したのは初めてだった。
小学5年生でお爺ちゃんが死んだ時は、
けっこう他人ごとのようだった。
お婆ちゃんが死んだ時は、東京に住んでいて、
亡くなったと知らせを受けてお葬式のために帰省した。
33歳くらいの時に、いちばん親しい友達が死んだ。
その時も東京と北海道で離れていたし、
お通夜にも仕事で行けず、
ご遺体を焼いてからのお葬式に
なんとか間に合ったくらいだった。
なので、あんまり直面はしてない。
どこか、ちょっと離れたところで起こった出来事だった。
だけど猫は違ったね。
がっつり僕の目の前で弱っていって、
そして死んだ。
…つーか、今まで「直面」してなかったって事に気づいたのも
猫のおかげです。
猫の死って、もうホント、いろんな人の死を経験するのとは
またちょっと違って、
ガッツリ生活の中で、弱っていって死ぬので、
「直面」感がはんぱなかったです。
事故死とか、登山で仲間が死ぬとかじゃない限り、
だいたい病院とかですもんね。
そんな中で、僕が感じたこと、わかったことを書いておきたいです。
しばらくお付き合い願えればと。
まず、あきらめること。
生き物は、死にます。
ある程度、年齢を重ねて、
臓器が機能を果たさなくなり、
からだが赤血球を作り出さなくなったらそろそろです。
覚悟しなくちゃ。
「 ( ̄△ ̄;)エッ・・? まさか…、嘘でしょ…」
とか言ってるうちに、ジェットコースターのように弱っていって
死にます。
うちの居間で、猫を看病してる時期にやってた医療ドラマ
「ブラックペアン」。
お年寄りの患者が病室のベッドの上で
「うっ!」
と胸をおさえて痙攣をはじめる。
心臓発作だ。
「先生を呼んでください!」
スタッフが忙しそうに走り回る。
死にゆく猫を横に置きながら見るそのシーンは、
これまでとは違うものに見えた。
「心臓が止まったら終わりでいいのに」 (´・ω・)
はじめてそんな事を考えた。
自分でもびっくりした。
「どうして心臓が止まったのに、必死で動かそうとするんだろう」
いまだに僕は、そう思ってる。
どうして死んだのに、生き返らせようとするんだろう。
なんだか、
現代の医療は、いったん心臓が止まった人でも
生き返らせることができるんですよって
アピールをしてるみたいだ…。
そこまでやっても、結局だめでした、そう言うためだろうか。
遺族が納得しないからだろうか。
大切なのは、まずあきらめること。
動物は、かならず死ぬ。
いつか絶対死ぬ。
僕の家族も、友達も、
知り合いも、全員死ぬ。
僕の妻も、いまウチにいる2匹の猫も、
僕自身もいつか。
ありがとう、お疲れ様、バス、トト。 (^-^)/~~
長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました!
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