さいきんの流星光
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流星光(ながれぼしひかる)元漫画家。現在デジタル漫画アシスタント。代表作「デカラッパ」(ヤンマガKC)。趣味:草野球、読書。/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です
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また デンタルフロスが切れた!
ふつうの日記
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2018年08月14日 19時20分32秒
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【概要】
フロスが無くなってたという話と、
あとは、延々と今朝みた夢の話です。
買っておくの忘れた。グぬぬ…
僕は、歯間ブラシだけじゃ足りないんです。
歯間ブラシが入って行かない歯のすき間があるから。
フロスがないと掃除できない。
次からは、大量にデンタルフロスを購入してストックしておこうと
心に決めるも、
大量にストックしているという安心感から、
かならずいつか、買うのを忘れる日がきて
またストック切れを起こすであろうということもわかっている。グぬぬ…
そんな日の朝方、まだ眠りから覚めないうち夢の中で僕は、
引っ越しを手伝っていた。
昔よくテレビで顔を見たことのある俳優Kが、
安い団地のようなねずみ色のアパートの一室へ
引っ越しをするというので手伝いに行った。
バイクで行くよりスケボーに乗って左脚でツイツイ地面を蹴る方がなぜか早かった。
引っ越し業者はすでに来ていて、屈強な5人の男たちだった。
現場に到着してすぐ引っ越し業者に挨拶したが、
全員、作業に没頭していたのかぼくの挨拶を無視した。
引っ越し業者たちは、怒ったような顔をしてすこし下向き加減で
じっと地面に目を落とし、とてつもない重量であろうタンスや冷蔵庫を
かついで部屋へ運んでいた。
ぼくの他に5人、手伝いとしてやってきた人たちがいた。
彼らは一人のこらず小太りで、
それなのに手足は細く顔はデカく、
全体像は赤ん坊のようで
引っ越しの現場では、完全に役た立たない人たちであった。
太ったお手伝いさんたちが挨拶をしても
屈強な引っ越し業者たちは目もくれなかった。
僕のときと同様に
怒ったような顔をして黙々と家具を部屋の中へ運び込んでいる。
なんだかおのれの肉体を
極限まで酷使しなければ稼げないような
こんな仕事をさせられている事への怒りを
僕らにぶつけているかのように、
彼らは下を向き、ぼくらを無視し
黙々と家具を運んでいた。
ぼくは、何だか申し訳ない気持ちになった。
彼らが、
彼らの肉体を酷使しなければ生きていけいないような境遇にあることが
僕らのせいではないのはわかった。
だけど何だか、僕らのこの脆弱な体が、
もっと言うと、僕はそうでもなかったんだけど、
ぼく以外の、ぶくぶく太った人たちが
彼らの過酷な労働条件を強いているかのように思えてきて、
彼らに顔向けできないくらい申し訳なく思っている自分がいた。
ぼくと一緒に手伝いに訪れた太った5人は、
それからも、引っ越しを少しも手伝おうとせず、
新しくスマホにインストールしたアプリを自慢しあったりしていた。
引っ越しの主は、俳優のKだったように記憶しているが
夢の中だったのではっきりと覚えていない。
ぼくは現実にはKとは面識がないし
なぜ突然夢の中にあらわれたのかはわからない。
とくかく重要なのは、
引っ越し業者の5人の若者は、
極限まで肉体を酷使しつづける職業であり、
それをしなければ給料がもらえず、生きて行けず、
おそらく最近の引っ越し業者では当たり前になっているであろう
笑顔だったり歯切れのいい挨拶であったりも
もはや出来ないくらい疲れきっているのではないかという
そういう、その種の職業に対する奥暗い恐怖がぼくの腹の中で
ぞわぞわうごめいていた。
気がついたら僕は、
勝手に引っ越し業者の若者たちの顔の右上あたりに
思っている事をあらわすフキダシを出現させていた。
そのフキダシは、
「このお邪魔虫が!さっさと帰りやがれ!」
「お前らなんぞ、左足の小指1本で殺せるんだぞ!」
と言っていた。
僕は、そのセリフを考えたのは自分だというのに
勝手に怖がっていた。
目が覚めたあとも、
肉体労働者と頭脳労働者、どちらが評価されるべきなのか、とか
楽しくできない仕事は、辞めてしまえばいいのに。
そんな殺伐とした気持ちのままやる仕事はやめちまえよ!
などと思ったりした。
長文、失礼しました。
ありがとうございました!
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