★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

夜空が明るい市街地でフィルター効果を検証

2024-02-21 06:00:00 | 観察器材の記事
 2月18日(日)は朝から晴れ。気温もプラスの10度近くまで上昇。札幌は4月上旬の暖かさになりました。

 夜になっても晴れが続き星見日和です。18時過ぎに自宅屋上の屋根を開け、望遠鏡をスタンバイさせました。

 残念ながら星の瞬きがやや大きめ。案の定、口径15cm屈折望遠鏡100倍でオリオン座のリゲルの伴星がようやく確認できるぐらいのシンチレーションの悪さでした。

 今夜はシリウスの伴星を眼視確認するつもりでしたが、シンチレーションの悪さから予定を変更し各種フィルターの写り具合を試してみることにしました。

 まず、口径40cmF10反射望遠鏡にミラーレスカメラを取り付け、オリオン大星雲(M42)を直焦点撮影。

 大気の揺らぎが大きいため、焦点距離4000mmだと8秒露出でも恒星像が肥大化してしまいました。QBPという公害カットフィルターを使用し、静止画10枚をスタック処理。

 大気の揺れが大きいことから口径40cm反射を諦め、口径15cmF7.3屈折望遠鏡の直焦点撮影に切り替えました。


 QBPフィルターを使い焦点距離1100mmの直焦点撮影。1枚画像です。
 すぐ近くに月齢8の月が光っていて街明かりの影響もあり、裸眼では2等星がようやく見えるといった透明度の悪さでした。それでもQBPフィルターの効果でオリオン大星雲が肉眼で見るよりも淡い部分が写せました。

 NBN-PVフィルターやOⅢフィルターでも撮影してみましたが、QBPフィルターを上回るような星雲の広がりが写せませんでした。


 Hアルファという波長域のみを通過させるバンドパスフィルターで撮影。1枚画像です。
 露出はかなり長めになりますが、半値幅3.5nm(ナノメートル)という狭い波長域しか通さないフィルターの効果が出て、オリオン大星雲の淡い部分まで写せました。


 ところで、私は星見の最中や天体写真の撮影中にラジオや音楽を聴いています。この日はNHKラジオ第1放送を聴きながらの撮影でした。
 19時から新日曜名作座が始まりました。2月18日の放送は「ふるさと銀河線 軌道春秋」という番組です。番組内に陸別町の天文台「銀河の森天文台」も出てきました。原作を読んでみたくなりました。

 以前の日曜名作座は1958年から2008年まで50年間続いたラジオ長寿番組です。出演者は加藤道子さん(1919-2004)と森繁久彌さん(1913-2009)だけで、この二人が声色を変え複数の登場人物を演じ分ける番組でした。以上、Wikipediaから引用。
 加藤道子さん没後は以前の収録番組を再放送していましたが、2008年からは「新日曜名作座」として竹下景子さんと西田敏行さんが声色を変え二人で演じ続けています。聴いているとイマジネーションがくすぐられる凄い番組です。
 なお、番組テーマ曲を作曲したのは古関裕而さんで日曜名作座が始まった1958年から現在まで66年間も続いています。この曲を初めて番組内で聴いたのが私が20歳ごろ。ラジオからこの曲が流れると昭和の時代を思い出します。

 星を見ながらラジオの余韻に浸り、20時に屋上から撤収。気温は0度でした。

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