★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

2024年9月3日の水星

2024-09-05 06:00:00 | 天体の記事
 9月3日(火)の札幌は朝から抜けるような青空でした。湿度36%と秋晴れで、遠くの山並みが近く見えます。

 ちょうど水星が太陽の西側にある程度離れていることや、透明度がいいことから半分以上欠けている水星を見るには絶好の機会です。ちなみに9月3日の水星は太陽から18度ほど離れています。


 断熱シートを口径15cm屈折望遠鏡の対物フードに仮止めし、眩しい太陽光が直接対物レンズに入射しないよう工夫してから水星に向けています。
 なお、口径40cm反射望遠鏡は太陽直射日光による気流の影響を受けやすいので昼間の星見には適さないことから蓋をしています。

 目盛環を使い南中前の水星を口径15cm60倍の視野内に導入。月齢5のような形をした水星が青空にキラキラ輝いていました。

 大気の揺れが意外に少な目で見え味がとってもグッド!
 こりゃあ撮影してみる価値ありということで、スマホで撮影に挑戦。


 自作したスマホのコリメートアダプターを接眼鏡に取付けて撮影開始。
 画像にはXW5mmという接眼鏡が写っていますが、強拡大し過ぎなので実際の撮影にはXW10mmに変更しています。


 スマホで10枚ほど撮影したうちの1枚です。これまでスマホで撮影した画像の中で水星の形状が一番綺麗に写せた水星です。拡大率の選択が適切で大気の揺れが少なく透明度も良かったお陰だと思います。
 水星の光度は0.1等級、視直径は7.7秒角、輝面比は36.4%、口径15cmF7.3屈折+ED1.5×エクステンダー+スカイグローフィルター+XW10mm接眼鏡+スマホで撮影。露出1/192秒、感度ISO50、合成焦点距離82,500mm相当。

 撮影中、水星が突然ユラユラと大きく揺れることがありました。震度1ぐらいの揺れです。しかし、地震にしては変。何回も揺れます。
 実は、我が家から50mほど離れたご近所さんが2023年10月に火災になり、10か月後の8月下旬から大型重機で取り壊しが始まり、住宅を取り壊す際の揺れでした。
 自宅周辺の土地は地盤が弱いため、自動車が通過しても結構揺れます。(笑)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (星好き初心者)
2024-09-05 19:33:46
初めまして。
水星は夕方か朝方の短時間しか見られないと教えられました。
昼でも見えるのですか?
初歩的な質問ですいません。
返信する
Unknown (ひらい)
2024-09-05 20:11:11
星好き初心者さん、コメントありがとうございます。
確かに様々な書籍や科学館などのHPに「水星は夕方や明け方の短時間にしか見ることができない。」と書いてあります。

これは、裸眼や双眼鏡で低空の水星を見る場合のことで、各地の科学館のような天文普及施設では夕方の水星観察を推奨しています。

しかし、多少の天文知識があれば望遠鏡を使って昼間の水星を見ることは可能です。
私の場合、望遠鏡の目盛環を使い昼間の明るい恒星や惑星を望遠鏡に手動導入し楽しんでいます。

具体的には、天体の座標を表す赤経・赤緯・時角などを理解し望遠鏡操作に慣れれば昼間の天体が望遠鏡の視野内に導入できるようになります。
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