★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

2024年の星見人の会に参加

2024-11-05 06:00:00 | 観察器材の記事
 2024年11月3日(日)に士幌高原ヌプカの里で開催された「星見人の会2024@士幌」に参加してきました。

 参加予定していた天文指導員のYさんと一緒に私の軽自動車イエロースーちゃんで行くことになり、会場到着前にYさんの希望で昼食は帯広名物の豚丼に決定。


 帯広市内の「ぶた一家」というお店へ入店する際、Yさんが何か撮影していると思ったら激写されていました。(笑)


 豚丼とトンカツのセットを食べ満腹に。

 開催時刻から少し遅れて15時過ぎに到着。高台から見ていた小笠原さんが私の車が黄色いことからすぐに到着がわかったようで駐車場の案内をしてくれました。


 天文指導員OBのSさんが2024年4月にアメリカで見えた皆既日食遠征について発表を行っていました。
 参加費1,500円を大会スタッフにお支払いし会場後方に着席。

 渡されたリーフレットによると、今回の参加は56人。個人発表と特別公演「低緯度オーロラの観測」が終わり、参加されている方々へ挨拶。
 超久しぶりに会う懐かしい方もいて、今夜の星見が楽しみです。
 この日は17時から20時まで近隣住民が自由参加の「ミニ星空まつり」も同時開催となっていて、星見人の会参加者の望遠鏡が何台も並び始めていました。


 私が特に注目したのは自作された口径32cm反射望遠鏡です。
 当初、所有者さんが不在。望遠鏡の自作部品を丹念に見ると凄いアイデアと加工技術に唸ってしまいました。
 そうこうするうち、所有者さんのIさんが戻ってきました。挨拶し色々とお話しさせていただくと、何と個人では製作が難しいウォームホイルの自作までしてしまうDIYの達人でした。

 この日はXW40という接眼鏡にOIIIというバンドパスフィルターだけ防寒着のポケットに入れて参加。天文愛好家さんご自慢の望遠鏡に私が持ってきたXW40で微光の星雲の見え味を試そうという魂胆です。
 同行のYさんは一般観望者への星空案内を率先して行っていました。さすが天文指導員。

 20時過ぎに一般観客がお帰りになり、駐車場の眩しいライトが消灯されました。いよいよ本格的な星見の始まりです。

 夜空の暗さを測るSQM装置で測定すると、SQM値21.2でした。ここヌプカの里の過去の測定値は21.3から21.4でしたから、少しだけ透明度が悪いものの、天の川がハッキリ見える空の暗さです。

 口径32cm反射にOIIIフィルターを付けて見る網状星雲は圧巻でした。存在どころか星雲の濃淡の筋模様までハッキリと確認できました。なお、これだけ夜空が暗いとフィルター無しでもちゃんと確認できます。

 参考として宮古島天体観測所の口径50cm反射望遠鏡で見た網状星雲(西側のNGC6960)のスケッチです。
 XL40mm接眼鏡にOIIIバンドパスフィルターを使用。天頂ミラーを併用しているので東西が逆の裏像です。スケッチ時の倍率は138倍、視野は28分角です。

 東側の網状星雲(NGC6992、6995)の方が西側のNGC6960よりもやや明るく見やすいのですが、模様が複雑すぎてスケッチするのを諦めたという経緯があります。
 今回の星見人の会では、眼視で西側も東側も見ましたが、天文初心者さんの一人が大きく広がる東側の網状星雲を「白いマユ毛」と表現していました。

 このほか、皆さんの愛機で星雲星団をたくさん見せていただく他に、XW40mm接眼鏡の設計者Aさんとの望遠鏡談義がとても参考になりました。

 観望会の途中、屋内でビンゴゲームが開催されましたが私はクジ運が悪く収穫がありませんでした。無料提供された「おでん」を美味しく頂戴。

 観望再会直後に、屋上に設置されている望遠鏡を天文台スタッフSさんの計らいで見学させてもらいました。

 4mドーム?内にはペンタックス製の口径15cmF12屈折望遠鏡が設置されています。
 過去に使われていなかったこの望遠鏡をSさんは復活され、観望会もボランティアとして説明役もこなしているそうです。拍手!


 夜半過ぎから雲が発生してきました。天文指導員Yさん撮影の画像を拝借。
 気温はちょうど0度。寒い訳です。

 翌日4日(月)の昼過ぎに札幌で用事があるので24時過ぎに皆さんにお礼を伝えYさんと帰路へ。

 帰路の車中でYさんは普段見ることが難しい暗い夜空での星見体験や、星空愛好家さんの熱い想いに触れたことで得るものが大きかったと熱く語っていました。

 高速道路だと途中休憩し難いので一般道を通り、途中何度か短時間の休憩を取りながら札幌の自宅に戻ったのは4日6時でした。往復走行距離623kmで、札幌の手前50kmほどで燃料残油計の警告ランプが点灯。
 警告ランプを無視してしばらく走ったものの心配になって給油したところ、公表されている燃料タンク容量27リットルを超える27.56リットルの給油に驚きました。

 次回の参加は自作望遠鏡を持参しようと思案中です。


【2024年11月7日18時:記事追加】
 11月6日(水)から7日(木)にかけ北海道は寒気に覆われ全道で積雪がありました。札幌市でも平野部で初冠雪。星見人の会が開催された士幌町の最低気温はマイナス7度。士幌高原の標高は600mほどなのでマイナス9度ぐらいだったはず。かなりの積雪もあったと思います。開催日が少し早めで良かったですね。

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