★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

小型の望遠鏡で気軽な星見(2024年8月31日)

2024-09-03 06:00:00 | 天体の記事
 2024年8月の最終日に小さな望遠鏡を持ち札幌の近場まで遠征してきました。

 8月31日(土)の札幌は朝から大雨。夜には晴れる天気予報ですが本当に晴れるのか疑心暗鬼になるほどの強い雨でした。

 口径7cmF6の小さな屈折望遠鏡とフリークランプの小型経緯台を軽自動車のイエロースーちゃんに載せ、札幌市近郊の安平町(あびらちょう)に向かいます。安平町郊外の道端に到着したのは20時過ぎ。
 途中の道路では至る所に猛烈な雨の影響でできた土砂が流れた跡があり、慎重に走行しないと道路表面に溜まった土砂でタイヤがスリップし危険なほどでした。

 しばらく眼視で星空を眺めてから望遠鏡を組立てます。ミニ望遠鏡なので組立ては10分程度で完了。雲が時々発生するものの天の川が見えます。夜空の明るさを測るSQM装置で天頂付近を測定すると、SQM値21.0でした。
 南風のため、新千歳空港に北側から着陸する旅客機がひっきりなしに安平町上空を旋回していきます。

 星雲星団を少し眺めただけで、対物レンズとファインダーレンズに夜露が薄らと付いてしまいました。慌てて結露防止用ヒーターをそれぞれの対物レンズ周囲に巻き付けます。
 8〜24mmズーム接眼鏡を使い、18倍〜53倍で夏から秋にかけての星雲星団を幾つか眺めました。

 土星も覗いてみます。53倍で見る土星は思わず「可愛い〜」という声が出てしまいました。(笑)
 少し前に新潟県胎内市の口径60cm反射望遠鏡480倍で土星を見たばかりだったので小さな土星の姿が余計に可愛く見えました。

 もう少し倍率を上げようと3〜8mmズーム接眼鏡に替えようとしたら、どうやら自宅に忘れてきたようで今夜の最高倍率は53倍止まり。
 秋の星雲星団を見ているうち、どんどん夜が更けていきました。結露防止ヒーターはちゃんと働いてくれています。


 23時前に木星が東の地平線から昇ってきました。木星の左下に写っている淡い星は火星です。口径7cm屈折望遠鏡はペルセウス座の二重星団を向いています。8月31日23時29分、露出20秒、焦点距離24mm相当、絞りF2.8、感度ISO8000。

 日付けが変わって9月1日(日)になりました。木星、火星、すばる、M1カニ星雲、ぎょしゃ座の散開星団を堪能。
 1時過ぎにオリオン座の星々が東の地平線から見えてきました。オリオン座の大星雲を最後に見て御開きに。

 今夜は夏〜秋〜冬の星雲星団を堪能し満足の星見でした。1時40分ごろに現地を撤収。


 帰宅時に月齢27の細い月が東の低空に見えました。ミラーレスカメラを手持ちし600mm相当の望遠レンズで撮影。

 大きな望遠鏡ではなく小型の望遠鏡を夜空が暗い場所へ持参してのお気軽観望、たまにはいいですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自動車運転免許証の更新 | トップ | 2024年9月3日の水星 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿