たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

大学構内のクロマツ林が明るくなった。

2010-04-08 19:51:03 | Weblog
2010年4月8日(木)、今日は晴れるという予報だったので、学生実習の成果を受けて実施したクロマツ林の間伐後の後始末として低木層の整理に4人で出かけた。クロマツ林自体は間伐によってだいぶすっきりはしたが、低木層のヤブツバキやネズミモチなどの常緑広葉樹が繁茂して見通しが悪い状態だった。他にもヤツデやヒイラギ、アオキ、モッコク、トベラ、マサキなど、この辺りでは自然分布のない常緑の庭木類がたくさん生育している。
 ほとんどが鳥散布と呼ばれる鳥の糞に混じって散布された種子から発芽したものである。大学の構内なので特に見通しが悪いと防犯上好ましくないというので、できるだけ切りすかしてほしいという要望があった。
 学生実習で提案された中には、生物多様性の保全や自然の植生遷移がどうなっていくかの実験林として、あまり人工的な手を加えないという案もあった。
 しかし、クロマツ林の持続的維持管理と利用者の安全性や快適性の観点から低木は、かなり切りすかすことになった。まだ面積の半分は予算の関係で手つかずに残っているので、今はその状態と比較できるので却って面白い。ただし、今年残りの半分も同様に新3年生の実習の対象として整備されることになっている。林内が明るくなったことで今後どのような植物が侵入してくるのか、一応モニタリングできる調査区は設定しておいた。そこまで学生がやってくれるとありがたいが、残念ながら実習の時期が晩秋からなので草本は枯れてしまって特定は難しい。
 それにしても今日は久しぶりに体を動かしたせいか、思ったよりくたびれてしまった。明日は海洋深層水風呂のあるホテルでの会議があるのでゆっくり風呂にはいることにしよう。


〈林内に日が差し込むようになって確かに快適になった。〉

〈昨年実施したクロマツ林も明るくなって利用者は増えているようだ。〉
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