1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

もし僕がヒーローだったら

2010-04-23 18:50:04 | 雑談の記録
現場から現場への移動中、携帯が鳴った。

車を停めた。

「hiratakuwa君?、元気ぃ?、お昼休みならいいと思って電話してみた。」

「・・・・」

「ねぇ、知ってるぅ?、憶えてるぅ?、今日4時からシロヒ君のラジオがあるの・・・、こないだ聴いてなかったでしょ・・・、忘れてると思って電話したの・・・・」

「ん~・・・、だいたい憶えていたかな?、今日は車の移動が多いからたぶん聴けるとおもうけど・・・ナニ・・、そういう用事で電話してくるんだ・・・、なんか・・・面白いネ・・・・あ~・・ワカッタワカッタ・・・ちゃんと聴いとくからさ・・・・、だ・だ・だけどさ、シロヒ君のラジオってそっちで聴けんの?・・・やってねぇ~だろ、そっちじゃ・・・あ~・・ハイハイ、じゃねぇ・・」

電話の主は東京在住のシングルマザー。元カメラマンで現在は保険の外交員。
中学んときの同級生で、お正月にやった学年同窓会発起人中の「重要」人物。
彼女には貸しがあった。なので、会長権限で同窓会の記念冊子作りを一任したのだった。
4月中には出来上がる予定だった。

3月中旬頃だった。
彼女から電話があった。4月初旬に帰熊するという。ついては、その折りに原稿を見せることができるかもしれないとのことだった。帰熊した晩は、同級生たちと花見の計画があるとのこと。しかしその晩、既にスケジュールが入っていたボクは花見の代わりにお昼に会おうということを提案していたのだった。

しかし、当日、ボクは彼女から電話が来るまで会うことをスッカリ忘れていたのだった。

所用を済ませ、ボクはグランドからジャージ姿で彼女の実家に向かった。
県道沿いのナントカというブティック?に居るからそこまで来てくれとのことだった。
渋滞がひどく到着まで時間がかかった。
彼女は歩道に立っていた。
ブラックに身を包み足元はブーツ。首には薄紫色の長目のストールがあり、化粧っけはなし。
長身で姿勢が良く、洗練された雰囲気は十分だった。
ブルーのトヨタのドアを開け、体をすべり込ませてきた。

「お久しぶり・・、元気だった?」

車内にかなりステキな香りが漂った。ちょっとグラリときた。
その日は温かかった。だから運転席側のウィンドウを全開にした。
こういうとき、九州男児は女性を褒めるようなことをゼッタイに言わない。

「・・・ちゃんと持ってきたんだろうな・・・・、ナニッ!、忘れただとぉ!・・・オマエ・・、なんのために帰ってきたん・・・・・・、え・・・本当は出来てないって?・・・・バカじゃぁ・・・、航空券は一月前に買っていたから・・・・、あ、そう・・・・体だけでこっちに来たわけね・・・」


「ねぇ、hiratakuwa君、それより間に合う?」

彼女は、全然、堪えていなかった。
隣町の選挙絡みで行われるお笑いコントショーに連れて行く約束をしていたのだった。

その道中は、懐かしい話しに花が咲いた。

「ねぇ、hiratakuwa君知ってるぅ?、あたし、hiratakuwa君のこと2番目に好きだったのよ」
「こないだも聞いたって、それ・・・そして1番目は○○君だったって話しだろ・・」
「うん、でもhiratakuwa君、ホントに憶えてないの?」
彼女はまたその話しを始めた。
「・・・・いつも一緒に帰ってたでしょ・・・・、そしたらあるときhiratakuwa君が、目、つぶってって言うから・・・・、あたし目ぇつぶったのぉ・・・それで目開けていいよって言うから・・・・、・・・そしたら・・・・足元に猫の死骸!・・・あのときねぇッ!・・・あたしねぇっ・・・・・」
「あ~~、ワルカッタワルカッタ・・・でも・・・、マジでこれっぽちも憶えとらんとって・・・」
「・・・hiratakuwa君は残酷だった・・・・」
「・・・そうねぇ・・・おたまじゃくしなんかをいっぺんにアスファルトにばらまいて干からびて死んでいくの見るの好きだったしねぇ・・・」
「・・そ・・そ・・そんなことしてのォッ!?」

コントショーはイナカの小学校の体育館で行われた。
それなりに楽しい時間だった。

帰り道、彼女に菜の花畑に連れて行ってくれと頼まれた。
周辺は田畑が広がっていた。空は青かった。
彼女の手元にはレザーケースに入ったiフォンがあった。
彼女は飛行機雲を撮った。

小径に車を停めた。
彼女は菜の花畑まで歩いて行った。
ボクは車を降りずリクライニングを倒し帽子を深く被った。
目をつぶった。
やや西に傾いた日差しが温かかった。

しばらくして彼女は車に戻ってきた。
液晶画面に黄色が写っていた。

「いいでしょ」
「ウン」

帰り道、口数は少なくなっていた。
ボクは眠くなっていた。

彼女はラジオから流れてきた「翼の折れたエンジェル」を唄っていた。
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「竜馬伝Ⅲ」

2010-04-23 01:53:13 | 友人の記録
「竜馬伝Ⅱ」を記録してから1時間も経たないうちに、いろんなことが急展開して・・・。

人生とは不思議ですね。

こういうことになること、ウスウス期待していた部分があったことは否定しません。

しかし、展開のスピード・・・・・ハヤッ!。早すぎ!。

ボク自身、ついていくのがやっとこさデス!
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