完全二世帯住宅の我が家の玄関は、外階段を昇った2階にある。
ボクは時々、その2階の玄関口の踊り場に出てタバコを吸ったり夜の空気を吸ったりする。
こないだ、夕食を終え、考えごとついでに玄関から外に出た。
遠方に自転車通学と思しき制服姿の男女が見えた。
暗がりを並走する二人は、仲良くおしゃべりの雰囲気。
ペダルの回転はゆっくりで、左右に揺れる自転車のライトがこちらに向かってきた。
いいなぁ~、高校生かぁ~、オレも高校生だったころがあったよなぁ~。
善良そうな仲睦まじい高校生カップルを眺めながら、そんなことを思った。
とたん、女の子が丸坊主頭に言った。
「じゃぁ~ねぇ~、バイバ~イ」
って、うちのユーちゃんじゃっ!
ッテ、テメェ~ッ!マテッ!ゴラァッ!
・・・・・と思ったけど・・・・、
「バ~イ、バ~イッ!」
ボクは踊り場から坊主頭に向かって大声を出し、右手を大きく振ってみせた。
丸坊主頭は、外灯に照らされたボクに気が付くと、肩をすぼめて会釈をしたようだった。
ペダルの回転が速くなった。
ボクは時々、その2階の玄関口の踊り場に出てタバコを吸ったり夜の空気を吸ったりする。
こないだ、夕食を終え、考えごとついでに玄関から外に出た。
遠方に自転車通学と思しき制服姿の男女が見えた。
暗がりを並走する二人は、仲良くおしゃべりの雰囲気。
ペダルの回転はゆっくりで、左右に揺れる自転車のライトがこちらに向かってきた。
いいなぁ~、高校生かぁ~、オレも高校生だったころがあったよなぁ~。
善良そうな仲睦まじい高校生カップルを眺めながら、そんなことを思った。
とたん、女の子が丸坊主頭に言った。
「じゃぁ~ねぇ~、バイバ~イ」
って、うちのユーちゃんじゃっ!
ッテ、テメェ~ッ!マテッ!ゴラァッ!
・・・・・と思ったけど・・・・、
「バ~イ、バ~イッ!」
ボクは踊り場から坊主頭に向かって大声を出し、右手を大きく振ってみせた。
丸坊主頭は、外灯に照らされたボクに気が付くと、肩をすぼめて会釈をしたようだった。
ペダルの回転が速くなった。