【佐治兵衛翁の真意】
佐治兵衛翁は、福原集落に「生目神社」を江戸時代の文化六年(1809年)に勧請した人物である。社務所の古老によれば、この地から毎月、日向の生目神社に参詣していたとのことである。また、『ふるさと山鹿』では、その翁が年老いて月詣でができなくなったために、本社から分神勧請されたとあり、その経緯が本社にも残っていると紹介している。つまり、佐治兵衛翁は、日向の生目神社を、大変強い思いで信仰していたのである。
なぜ、だろうか。
日向(宮崎)の生目神社を振り返ってみよう。
宮崎市にある生目神社は、古くから「日向の目の神様」として眼病にご利益があると信仰され11世紀中頃には建立されていたと伝えられている。主祭神には応神天皇と藤原(平)景清公が祀られており、一説には景清公の伝説が神社の名前の由来とされている。その伝説とは、平家の勇猛な武将であった景清公が、敵の源氏に捕われたとき、源氏の総大将・源頼朝公にその武勇を惜しまれ宮崎へと封じられたが、仇である源氏の繁栄を見たくないと両眼をえぐって空に投げ捨てこの場所に落ちたというものである。また、別の伝えとして、景行天皇の熊襲征伐(九州巡行)の途中、父の活目入彦五十狭茅尊(いきめいりひこさちのみこと、第十一代垂仁天皇)の崩御日にその霊を祀る祭祀を当地で営んだため、古来より聖なる地として崇め、後に、「活目八幡宮」として称えたというものである。
つまり、生目(いきめ)とは、活目(いきめ)に由来する、ということである。
しかも、これは景行天皇に因んでいる。景行天皇は、その昔、この日向の地も踏んでいて、人々に忘れ難き強烈な印象を与えたのだろう。
宮崎市にある生目神社は、古くから「日向の目の神様」として眼病にご利益があると信仰され11世紀中頃には建立されていたと伝えられている。主祭神には応神天皇と藤原(平)景清公が祀られており、一説には景清公の伝説が神社の名前の由来とされている。その伝説とは、平家の勇猛な武将であった景清公が、敵の源氏に捕われたとき、源氏の総大将・源頼朝公にその武勇を惜しまれ宮崎へと封じられたが、仇である源氏の繁栄を見たくないと両眼をえぐって空に投げ捨てこの場所に落ちたというものである。また、別の伝えとして、景行天皇の熊襲征伐(九州巡行)の途中、父の活目入彦五十狭茅尊(いきめいりひこさちのみこと、第十一代垂仁天皇)の崩御日にその霊を祀る祭祀を当地で営んだため、古来より聖なる地として崇め、後に、「活目八幡宮」として称えたというものである。
つまり、生目(いきめ)とは、活目(いきめ)に由来する、ということである。
しかも、これは景行天皇に因んでいる。景行天皇は、その昔、この日向の地も踏んでいて、人々に忘れ難き強烈な印象を与えたのだろう。
福原集落の「生目神社」は、霊仙寺の目と鼻の先の距離にある。
そして、″三玉山霊仙寺”の祖は、景行天皇である。
佐治兵衛翁は、おそらく、三玉山霊仙寺について、よく理解していたのだと思う。
宮崎の生目神社は、明治時代に「生目八幡宮」から「生目神社」に社名を改めているが、元亀、天正の頃(16世紀末)に、霊仙寺同様、兵火に遭って書物等は焼失している。佐治兵衛翁は、このような生目神社の由来や趨勢を知っていて、それを地元の今は亡き霊仙寺に重ね合わせて、信仰を深めていたのではないだろうか。
そして、″三玉山霊仙寺”の祖は、景行天皇である。
佐治兵衛翁は、おそらく、三玉山霊仙寺について、よく理解していたのだと思う。
宮崎の生目神社は、明治時代に「生目八幡宮」から「生目神社」に社名を改めているが、元亀、天正の頃(16世紀末)に、霊仙寺同様、兵火に遭って書物等は焼失している。佐治兵衛翁は、このような生目神社の由来や趨勢を知っていて、それを地元の今は亡き霊仙寺に重ね合わせて、信仰を深めていたのではないだろうか。
私は、この数ヶ月間、「三玉」を必死で追い求め続けてきたが、本当は、地域への深い愛着を持った人々の「御霊」を追い続けてきたのだ。
明治二十二年の町村合併時の話し合いの場で、新村名が三玉になっていく過程で、三村長は皆、地域の過去と未来に思いを馳せていたはずだ。
明治二十二年の町村合併時の話し合いの場で、新村名が三玉になっていく過程で、三村長は皆、地域の過去と未来に思いを馳せていたはずだ。
そして、魂(霊)を込めて「三玉」に決めたのだ。
誇り高き素晴らしい村名だと思った。
《参考文献》
「生目神社」ウィキペディア https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%9B%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE
誇り高き素晴らしい村名だと思った。
《参考文献》
「生目神社」ウィキペディア https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%9B%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE
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