今日、1月2日の夜に見る夢を 「初夢」 といい、見た夢の内容によって、その年の運勢を占ったりしますね。何故、元旦ではなく、2日なのでしょうか? 昔は、2日が一年のスタートとして大切な日であると考えられていたため、仕事始め、書き初めなどを、その日に行っていました。 初夢も、それに乗じていたようです。 夢の内容は、『 1 、富士 2 、鷹 3 、茄子』の順でめでたいものとされています。また、良い夢が見れた場合、人に話すと運が逃げてしまうと伝えられております。ですから、夢枕に、富士山、がそびえたっていた暁には、歓喜の雄叫びを挙げたいのをグッと堪え、仕事中も周囲に悟られないよう、一人もくもくパソコンとにらめっこ、という感じになります。しかし、実はこの夢の序列、江戸時代以降に作られたものなのですよ。富士山も、鷹も、茄子も、すべて駿河(静岡県)の名物でして、そこは徳川家康出身地でもあります。つまり、人々が抱いた家康にあやかりたい、という願望が、「初夢」の形に巧みに組み込まれてしまったのです。