本日、マッサージを受けてきました。ドアを開けると、高田みづえの「私はピアノ」が小気味よく流れていました。やがて、察するところ80歳近いおじいさんがやってきて、マッサージに関する諸事項を超スローテンポで話されました。治療が始まるとおじいさんの指がすべて体のツボに入り、「痛い、痛い」と1時間悲鳴を上げ続けて終了。コチコチの肉体が幾分、和らぎ、本当に痩せようと決心した次第です。喉が渇き、周囲を見回すと、通常、常備されているはずのミネラルウォーターのタンクがありません。おじいさんに「水が飲みたいです」と尋ねると、「わかった」と返事され、水道水を味噌汁のお椀に注いで、渡してくれました。作り話しではありません。
昨晩の「美の巨人たち」は、ダビッド作、「ナポレオンの戴冠式」がテーマでした。ナポレオン、毀誉褒貶の激しい人物ですが、王や貴族の下敷きになっていた社会を壊し(発端は、フランス革命ですが)、ナポレオン法典や銀行を作ったり、ユダヤ人に市民権を与えたりと、その斬新な政策は、現代の我々目線で論じるなら、高い評価を与えるべきですね。ちなみに、カフスボタンはナポレオンのアイデアです。それまでのヨーロッパにおいて、皇帝や王になるためには、イタリアまで足を運びローマ教皇のお墨付きをもらうのが慣例でした。ナポレオンのすごいところは、ローマ教皇をフランスのノートルダム寺院に呼びつけて、自らの戴冠式を行ったところです。