三流読書人

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ドングリ小屋住人 

憲法を変えて戦争へ行こう

2005年10月08日 19時47分30秒 | 教育 
怖いタイトルですが、
「憲法を変えて戦争へ行こう」という世の中にしないための18人の発言 
という岩波ブックレットのタイトルです。
定価は税込み500円です。
18人とは、井筒和幸、井上ひさし、香山リカ、姜尚中、木村裕一、黒柳徹子、猿谷要、品川正治、辛酸なめ子、田島征三、中村哲、半藤一利、ピーコ、松本侑子、三輪明宏、森永卓郎、吉永小百合、渡辺えり子の各氏です。
62㌻の薄い本です。すぐ読めます。立ち読みでも読めるのでは。
是非、是非、読んでみて下さい。
一人分だけ紹介します。
 ピーコさんです。
「私が生まれたのは昭和20年の1月です。ということは我が国の”平和憲法”と一緒に生きてきたといっていいでしょう。
 この一、二年日本の政治家の大半から憲法改正(改悪?)の声が盛んになっています。
 アメリカから押しつけられた憲法は許せないなどという意見が多く見られます。
 でも私は、誰がなんと言おうと日本にとってこの”平和憲法”はなくてはならないものと思っています。
 何故かというと憲法九条の反戦、非戦という考え方が大好きだからなのです。
 私はどんな種類の戦争も嫌いです。どんな大義名分を揃えても戦争はあってはならないのです。
 正義の戦いなんてないのです。大きな顔して”正義””正義”という人ほど信用できないものはありません。
 この九条のおかげで、日本は戦争で誰ひとり殺しもしなかったし、殺されもしなかったのです。それも六〇年という長い年月です。
 小泉政権になってから自衛隊のイラク派兵など、どう見ても戦争への道を歩いているように思えてなりません。
 今一度日本人全員が第9条の素晴らしさを認識すべきです。
 人の命よりも大事な国家などないのですから。
 守らなくてはならないのは”命”なのです。」

というふうに思想や信条を超えて、《戦争をできるように憲法を変えようという動き》には絶対賛成できないと訴えています。