三流読書人

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ドングリ小屋住人 

米国中心のグローバルファシズム また愚かな道歩みそう

2006年06月29日 06時24分38秒 | 教育 
 昨日、吉永小百合さんの発言を紹介した『毎日新聞』のシリーズ「戦後60年の原点」6月28日の構成の中で国際政治学者武者小路公秀氏が囲み記事の中で語っている。その一部。
 
 今は「グローバルファシズム」の問題を研究しています。幼少体験に基づく、今日の世界情勢の分析です。(氏の父は1936年日独防共協定調印時の駐ドイツ大使、ドイツ生まれ)ナチスが台頭したのは合法的に選挙を通してでした。中産階級が、ユダヤによる世界制覇とか、共産主義革命への恐怖を抱き、言論の自由など民主主義の権利が多少制限されても仕方ないと考えた。当時は表面的なナチス礼讃さえすればよい程度の言論統制でしたが、私も、腹痛か何かの時に「あの医者はユダヤ人だから」と医師を代えられたことを覚えています。以前に兄が診てもらい信頼していた友人だったのにです。
  現在、米国では捕虜収容所での虐待や盗聴を容認する動きがあります。「反テロ」のためには多少の人権侵害は仕方ないーーそんな考えは、あのころのドイツと似ている。同じような動きは共謀罪や外国人犯罪取り締まりなどで日本にも出つつある。米国についていれば国際社会で力を伸ばせると日本は考えてきたが、米国中心のグローバルファシズムの中で日本は重要な役割を果たし、かつてきた道をたどる愚かな選択をしようとしているのではないか


 かつてのナチスドイツと今のアメリカ、怖い話です。