三流読書人

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ドングリ小屋住人 

またも切り捨てるか 薬害被害者

2007年12月13日 19時52分49秒 | 堪忍袋
 
 薬害C型肝炎集団訴訟に対する和解案が本日提示された。
 今日(13日)の大阪高裁における和解案骨子は、原告側の、被害者全員の平等な救済を、という願いにもかかわらず多くの被害者を切り捨てる内容であった。原告側はこの和解案を拒否するということになった。
 いつもこうである。国は責任を回避し、責任のある企業を断罪することができない。
 原爆被爆者の救済、中国残留孤児の救済、従軍慰安婦の問題、薬害・公害被害者など、命を奪われ、健康を奪われ、くらしを奪われ、今も苦しむ人々を人として喜びにみちて生きることを保障するのは国の責務ではないのか。
 彼らにどんな責任があったというのか。
 税金のむだ遣い(今更言うまでもないことだが)がこれほどひどいのに弱者を救おうとしない。
 こうした異常な税金の使いかたをやめさえすれば、これらのすべての被害者を丸抱えで、憲法第25条にいう生活を保障して充分おつりが来る。
 日本という「国家」は国民を幸せにする気はない。