三流読書人

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ドングリ小屋住人 

ビートたけし『悪口の技術』

2005年02月20日 10時50分30秒 | 教育 
怒りと悪口のテクニック
ビートたけしの「悪口の技術」という本を買いました。
「日本人、みんなよく黙ってるよな。対アメリカ、中国、北朝鮮、全部向こうが言いたい放題。ずっと悪口の言われっぱなしじゃないか。身の回りを見たって、外務省、銀行、道路公団、おいらたちがこれまで何も言わなかったのをいいことに、やりたい放題好き放題で来て、今や外交、経済、ぜんぶめちゃめちゃ。」
「口べたは、もうダメ!」
「もっと『悪口の技術』を磨かないと世界はおろか、自分の家の中だって居場所が無くなるよ」
だって!
ほんとだよな。私は全くだめです。「チクショウ」と後で思う。ああいってやればよかったこういってやればよかったと地団駄踏んで悔しがるのです。瞬間的に相手をやっつける言葉がでてこない。そしていっぱいためこんであの世へいっちゃうのかな。
この本、もう少し具体的に、場面に応じた華麗な悪口で敵をねじ伏せるテクニックを書いて欲しかったですね。
マキアヴェッリ『君主論』から、アダムスミス『国富論』にまでおよぶ悪口論なんだけれどこんな時こう言えというのがあまりないのです。
『罵詈雑言辞典』奥山益朗、『かがやく日本語の悪態』川崎洋、『貧困なる精神(悪口雑言罵詈讒謗集)』シリーズ(既刊ほぼ50冊ぐらい)本多勝一、などのコレクションを読んでは密かに溜飲を下げています。少しニュアンスが違いますが『怒りの方法』辛淑玉、なども面白いです。


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