
瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり 正岡子規
瓶(かめ)に藤が生けられている。
その花房が短いのでたたみにとどかない というのである。
それで それが どうしたの
という歌の典型だと思っていた。
が、子規が脊椎カリエスという宿痾とたたかい、
長く病床にあって苦しむ。
そして、藤をながめている。。
この歌はそうした状況の中でうまれた。
と聞くとそうか、なるほどと思う。共感できる。
それでも、そういう背景を理解しなければ、わからないというのであれば、果たして芸術かと思う。
写生の極致なのだそうだ。
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