三流読書人

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ドングリ小屋住人 

黒澤明監督作品「生きる」

2008年08月03日 11時06分00秒 | 芸術
映画黒澤明監督作品「生きる」を見ましたか。
昨夜、NHKBS2が放映しました。
凄かったですね。
たしか発表された当時見ているのですが。
この映画の重いテーマに2時間付き合うのはたいへんだと思ってあまり気乗りはしなかったのですが、最後まで見てしまいました。
映画はやはりエンターテインメントだと改めて思いました。
やっぱりおもしろいのです。
黒沢監督は凄い。
出演している人々も凄い。
志村喬はもちろん、小田切みき、藤原鎌足、千秋実、金子信雄、伊藤雄之助、浦辺粂子、左卜全、などなど、戦後の日本の映画、テレビなど映像文化の中心となった俳優ばかりです。
中でも印象に残ったのは、ほんのワンカットしか出ていないが宮口精二のヤクザ役、一言もセリフのない役ですが、凄かった。加東大介もヤクザ役としてはなかなか見ることのできない役所でした。
怪優、奇優、名優、なんと表現したらよいのか。
志村喬の「ゴンドラの歌」、ピアニストの市村敏幸(だったかなどんな字だったか)、伊藤雄之助のメフィストフェレス。
日本の役所の仕組み、下級、上級役人の発想は本質的には今も変わっていないようです。
黒沢作品の中でも特筆すべきものではないでしょうか。
37インチのプラズマテレビ買ってよかったと思いました。


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