三流読書人

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ドングリ小屋住人 

WEB2.0

2006年09月04日 06時13分27秒 | 読書

 『朝日新聞』金融情報欄 コラム「経済気象台」
 
 梅田望夫氏の「ウエブ進化論」が話題だ。
 書かれていることを十分に理解しているかと問われるとすこぶる心もとないが、もやもやとしつつも何か根本的に違う常識が動きつつあるとの印象が強い。一気に読んだあと、強迫観念にせかされるように、たくさんの人に勧めている。
 その違う常識がWEB2・0という概念で集約されるようだ。これがまた分かりにくいのだが、具体的な事例を見るとうなずけるのものもある。
 たとえば「ウイキペディア」。小生も大変重宝させてもらっているが、なぜこのようなものが作られ得るのか。これまでの常識では説明不能だ。英語版の130万項目を筆頭に、200以上の言語で総項目数480万もの事典ができ上がっているという。執筆者は各分野の権威というわけではない、基本的には無償のボランティアだ。自分の知りたいことや知ってもらいたいことを調べて、その結果を人の役に立たせることが動機という。そうだとすればすごいとではないだろうか。同じようなことはリナックスというOSが作られる過程でも見られた。あのような膨大なプログラムが多くの一般有志によって開発されることは、当時の常識では考えられなかった。それが今や、ネットワーク用のサーバーのOSとして、またPDAや携帯電話などのOSとして多用されるまでになっている。
 時あたかも団塊世代の退職がはじまっている。最近退職した人たちと接すると、時間の過ごし方に悪戦苦闘している人が多いようだ。この人たちが持っている識見をウイキペディアやリナックスのようなモデルで活用できれば、大きな社会資産になるに違いない。
会社という組織形態にかかわらず、個々人の自発的・主体的な言動が総体として社会的な価値を生み出すーー。そんなしくみが動き始めたのかも知れない。(照)

9月1日付の『朝日新聞』です。「もやもやとしつつも何か根本的に違う常識が動きつつあるとの印象が強い」。
ビギナーであるが、そんな気がする。やっとパソコンをまともに使おうという機運が高まったのか、団塊の世代の出番かなと思える。  
 (照)氏は、もっと手練れなんだろうけど。

 


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