伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

議会報告会を議員だよりの記事に

2015年07月23日 | 市議会
 26日付け「議員だより」の記事は、7月に市内13会場で開かれた議会報告会の紹介にすることにし、原稿を作成しました。

 議員だよりには、先陣をきった1班に敬意を表して市文化センターで行った議会報告会の写真を使わせていただきました。自分のところの写真データもいただいたので、まず紹介。川前公民館で開かれた報告会で、私が議会の役割等について説明している場面だと思います。





議会改革の一貫 議会報告会開かれる

試行段階 継続・改善求める声出される


 いわき市議会は7月7日から21日まで、市内13会場で議会報告会を開催しました。議会改革の取り組みの一環として実施されたもので、今後の継続を望む声なども聴かれました。

議会改革の現段階

 読者のみなさんは、会派や議員等がそれぞれに開く報告会に参加されたことがあると思いますが、党派を超えて議会として報告会を開くのは初めてのことでした。
 これまで市議会は、政務活動費(以前の政務調査費)の使途の明確化や一般質問への一問一答方式の導入を始め、様々な議会改革の取り組みをしてきました。
 そしてこの間は、議会運営の基本理念や基本原則をはじめ、市民の議会への参加の機会保証や議会審議のあり方などをもり込んだ、議会基本条例の制定が一つのテーマでした。
 しかし、全体にわたっては会派間で一致できなかったため、まず一致できる点から取り組みを開始することになりました。
 一致点は、①議会報告会の開催、②議会・議員からの政策立案・提案の促進、③議員間討議の制度化の3点でした。
 このうち、②政策立案・提案の促進をはかる委員会は、6月定例会前に設置されました。各議員から条例等について提案を受け、現在、その具体化に向けた検討が継続しています。
 また、③議員間討議の制度化については6月定例会中に開催された常任委員会から導入されています。
 この議員間討議は、委員会で委員(議員)と執行部の質疑という形の議案審査に加え、それぞれの委員が自らの考えを述べあいながら、さらに深い議案審査ができるようにしようとするもので、本来の委員会審査のあり方に立ち戻ろうとするものです。
 6月議会では、市民福祉常任委員会に付託された「特定疾患患者見舞金支給条例の改正について」と「一般会計補正予算第2号」に含まれる「個人番号(マイナンバー)カード交付事業」について議員関討議が行われています。

議会報告会 
継続・改善求める声も


 議会報告会は、議長を除く35人の議員を6つの班に分け、2ないし3会場を担当し、実施しました。
 それぞれの会場で、議会の役割などに関する説明に続き、4常任委員会に所属する議員それぞれが、2月定例会と6月定例会で審議した案件について合計1時間程度説明しました。その後、説明に対する質問や、参加者と議員の間で地域の問題などで意見交換を行いました。所要時間は約1時間30分です。

 先陣を切って7日に開催されたいわき市文化センターでの報告会には、約20人の市民が参加し、放課後児童クラブの設置や原発事故の収束作業の内容や現状を市民に説明することなどを求める要望が出されていました。



 四倉公民館で開かれた報告会では、原発事故の作業員の通勤などで道路が混雑し、農道をはじめ生活道路にあふれた車が入り込み、安全が脅かされているとして、道路改良を求める要望なども出されていました。

 要望については議会から執行部に伝えるなどの措置をとり、その対応についてはインターネットや公民館等への掲示などで広報することになります。

 また、いくつかの報告会では安保(戦争)法案への市議会の対応について質問があり、四倉公民館では、「昨日(14日)、きょう、あちらの方をにぎわしている問題で、市民は不安を持っています。特にご婦人は敏感で、不安を深めています。市議会はどんな対応をしたのですか」と質問が出されています。

 この問題は、市議会では会派によって対応が別れるために、結果、意見書等の採択ができていませんが、報告会はこうした市民の声を幅広く聞くことができる機会ということもできそうです。

 参加者に対するアンケートも実施され、議員が直接市民に語りかける報告会の開催を継続を求める声がありました。
 説明を短くして意見交換等の時間を多く確保することを求める声や、それぞれの地域にかかわった内容での報告を求める声もありました。
 こうした声を受け止めながら、市議会として報告会の今後を検討していくことになります。


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