伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

滝富士登山

2014年05月26日 | イベント
 いわき市遠野町の「下滝ふれあい会」が主催する滝富士登山が、25日に実施されました。例年ご招待をいただき、開会式での祝辞の機会をいただいています。

 いわき市には磐城富士(石森山のことのようです)、絹谷富士(同じく石森山の付近にあります)、そして滝富士と富士を名称にいただく3ヵ所の山がありますが、滝富士はその一つ。往復5km程度で片道約40分で登ることができ、気軽に山登りを体験できるコースです。頂上からは太平洋をはじめ、常磐火力発電所や南台などを見渡すことができます。



 滝富士登山は今回で13回目。春、田植えなどがほぼ終了するこの時期に行われるのは今年で2回目となり、昨年に続き今年も参加者のみなさんと頂上を目指し、少し汗をかきました。80人ほどの方が参加していたでしょうか。

 途中、杉林から雑木林に変わり、頂上付近は再び杉林です。低地の杉林は木陰の登山道を涼やかな風が通り気持ち良い。沿線にはマムシ草がたくさん苞をを開いていました。少し上った雑木林は新緑を通す緑色の光が心地よく、足元には昨日の地域振興協議会の講演会で聞いた、鮫川石が時折転がっています。フタリシズカ、コゴメウツギをはじめ、山野草を楽しむことができました。

 頂上のすぐ下の登山道周辺は伐採され、新たに植林された杉苗が植えられている関係で遠くまで眺望できます。西側に向かってほぼ水平の視線の先に、集落が2つ見えていますが、それは何と田人町の貝泊と荷路夫だといいます。遠野から道沿いに車で走れば小1時間を覚悟する集落ですが、少し大げさに言えば手に取るように近くに見えている、そんな印象です。



 帰りは登り口と違う芦ノ草登山道に降りました。途中にある湿地帯には紫色の花。参加者の一人が「何でしょう」とつぶやいています。トキワハゼなのかムラサキサギゴケなのか、よく確認しなかったので判別がつきませんが、どちらかの花のようでした。「私も今年初めてあるところで見つけて知った花なんですが、気がついてみると、自宅の庭にも生えていました。よくある雑草のようですよ」と、その参加者の夢を壊してしまったかもしれません。ごめんなさい・・。

 そして芦ノ草から下滝集会所の道すがらには法面にハルジオンがたくさん咲き、オドリコソウの可憐な花も見ることができました。途中にある道祖神の一つがサルの顔をしているのも不思議です。

 登りながら確認した昆虫は、ジャノメチョウの仲間、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、ダイミョウセセリ(写真)、シオヤトンボ(写真〉、フキバッタの仲間(だと思います。写真)、クマバチ。記憶に残っているのはこんなところでしょうか。







 集会所では具だくさんのトン汁をいただきました。手作りブローチなどの参加記念品もいただきました。ある参加者はどんぶりを手に「このトン汁は他に比べてもうまい」とほめたたえていましたが、本当に美味しかった。

 祝辞では、昨年初めていっしょに登りましたが、初めて見る眺望に加えて図鑑で知っていたが初めての花を見つけるなど発見の登山でもありましたと言って、参加されたみなさんにとっても新たな発見と、楽しい登山となることを期待することを伝えました。

 来年も実施されるでしょう。ぜひ注目していてください。 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿