遠野町のじゃんがら念仏盆踊りは、上遠野地区と入遠野地区で交互に開かれ、今年は上遠野が会場となり59回目を迎えた。
夕刻、じゃんがら念仏踊りを披露する青年会や保存会が、太鼓と鉦を打ち鳴らしながら1列になって会場に入場した。開会式に続き、各団体がじゃんがら念仏踊りを披露した。「チャキーンチャキン、チャキチャキ、チャキーンチャキン、チャキチャキ」と刻まれる鉦のリズムはどこの団体もほぼ同じだが、太鼓のたたき方と演舞に各団体の特色が表われる。
深山田保存会
入中天青年会
下根本青年会
入下青年会
根岸青年会
盆踊りはまだ明るい時間帯に始まった。しかし、根岸青年会が演舞する頃には夕焼けが空に浮かんだ。赤く染まる雲の中に
じゃんがらの演舞が終ると盆踊りが始まった。いわき踊りに続きお囃子隊の演奏による盆踊りで、やぐらの周りには2重、3重の人の輪が出来た。
今年の盆踊りでは、地元遠野保育所の園児達がお遊戯で練習したのであろう踊りを披露した。今まで見たことがなかった企画だったが、保護者や同園の関係者のみなさんと可愛らしく踊っていた。
そして最後の見所となる、じゃんがら念仏踊りの各団体による戦没者と先祖慰霊の演舞がいっせいにはじまった。ドーン、ドドーン。大音量とともに空に大輪の花が次々と浮かんだ。花火を背景にした各団体の演舞に会場の参加者が見入った。
演舞が終了すると抽選会が始まった。発表される当選番号に、会場の参加者から歓声が上がり嘆息が漏れた。
当選したみな様おめでとうございます。終了後、会場の後片付けをしたみな様、ご苦労様でした。
これだけ人の集まるイベントなんてなかなかないですよ。
地区外や市外の人も結構見に来られるんでしょうか。
盆踊りの参加者は、最後に実施される抽選に参加できますが、抽選番号は会場で配布されるうちわに刻印されています。
そのうちわが全て配られて、うちわを受け取ることができなかった方も多数いる(私もうちわを受け取れませんでした)ことから、概数として記載した参加人数です。
じゃんがら念仏踊りや打ち上げ花火、抽選会など住民の関心をひく企画に加え、今年はピザ、大判焼き(今川焼き、あるいは回転焼き。なんと書いてあったろう)、たこ焼き、焼きそば、かき氷、おもちゃのくじ引きなど、お祭りの要素も強くなっていて、どこも列が伸びていた。
参加者の実数はともかく、たくさんの住民が集まって、楽しく時間を共有できたのは良かったのかなと思います。