ふれあい会が主催する滝富士登山だが、当初は秋のイベントとして始まり、他の地元イベントとかち合うことから春のイベントに変更して実施されれていた。最初は、お招きいただいて開会式だけ出席していたが、時間がとれて登山もできるようになり、たぶん4回程春の山に登っている。
春の山では茂った新緑の木漏れ日を時折感じながら、木陰から降ってくるキビタキのさえずりを楽しみ、また春の草花を足下に探しながら登っていた記憶がある。
今回は秋の登山だが、この季節に登るのは初めて。昨年、公民館事業の滝富士登山の案内をなぜか八潮見城探検隊が依頼され秋登山のチャンスがあったのだが、残念ながら予備日も含めて雨で中止。秋登山の機会には恵まれてこなかった。
そんなことで、今回初めての秋登山。さて登山道には何が待ち構えているのか。
受付場所の下滝集会所に到着すると、すでに参加者が動き始めていた。あわてて参加名簿に署名し、さっそく登山開始。朝からぐずついていた空だったが、途中から層雲(もっとも下層に発生する雲。山肌などにかかる霧のようなものを見ることがあるが、あれが層雲)が広がり、パラパラと水滴が落ちてくる悪天候。
道ばたにはキノコなどが発生しており、そこそこ目を楽しませてくれる。
キノコに詳しい方の話によると、これはナラタケらしい。食用にできるキノコだ。
これはカワラタケだと思うが、このキノコは古いものも含めてあちこちで見つけることができる。
他に、ごくごく小さな草花も咲いていた。今シーズンを締めくくる最後の草花に違いない。
足下が滑るような感じがあり、少し慎重に足を運びながら、小1時間かけて山頂に到達した。最初の写真は、山頂の手前の最も急な斜面を登っている登山参加者たちだ。
山の周辺の見通しが悪いため、どこを登っているのかの位置感覚がつかめずにいて、この斜面の先にさらに急峻な斜面があると思いながら歩いていたのだが、この斜面を登り切るとそこは頂上の平場。先に到着した登山参加者が思い思いに休憩をとっており、満員御礼の状況だった。
到着した頃には層雲がさらに厚くなり、見通しは最悪。しかし、山頂の北から東側にかけては湯ノ岳から三大明神が連なり、層雲の上に尾根が浮かんでいた。これはなかなか良い。
膨らみ縮みし流れる雲。しばし見とれていたが、そのうちすべてを雲が呑み込んだ。
若干の休憩後下山を始めた。足を濡れた地面にとられるなど、登りより、下りの方が神経を使う。転ばないよう気をつけながら斜面を下る。途中、エナガ(野鳥)の地鳴きを聞きながら小1時間かけて下滝集会所に到着。登山を無事終えた。
集会所には軽トラで野菜等の販売が行われ、また、会が用意した豚汁などが振る舞われた。
1杯いただく。暖かい汁が五臓六腑に染みるわたるようだった。
登山後に竜神峡の紅葉の様子を見に行った。
以前は通行止めのバリケードがしまっていたが、今は解放されており、通行が可能になっていた。もちろん徒歩でのことだが。
ここの紅葉はなかなか良い景色を見せるのだが、まだ紅葉が進んでいない。見頃まであと1週間、いや10日かな。そんな感想を持った。
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