伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

春の知らせ

2022年03月01日 | 四季
 気温が高くなってきた。日中はとても温かいし、朝の愛犬の散歩の時も、寒さ厳しい時期の装いで出かけると、若干汗ばむ感じがある。手袋がなくても、指先がジンジン痛むことはない。

 愛犬の散歩の帰りに、ウメの枝に茶色っぽいヒヨドリほどの鳥が見えた。
 あれ・!
 そうだガビチョウに違いない。

 ガビチョウは留鳥で、1年を通して身近にいる。道路脇によく姿も見かけてきた。しかし、寒い季節になって姿を見なかった。道路から離れたヤブや林の中から、単発的な声などを聴くことはあったが、とにかく姿をめったに見せないのだ。

 道路に若干はりだす枝に見たガビチョウは枝の陰に入ったが、ゆっくりゆっくり近づいていくと再び、見通しの良い枝に出てきた。



 周囲を警戒するように、身をかがめ、キョロキョロしながら枝に止っている。今にも飛び出しそうだが、しばしその場に止まった。ガビチョウの雄雌の区別はつけられない。この個体はどちらなのだろう。

 カメラの画像で見ながら、この鳥に注目していた。ふと、カメラから目を離すと、近くの、もっと見通しの良い枝に泰然と止るガビチョウがいた。それが最初の写真だ。

 さて、この鳥は雌雄どちらなのだろう。種によって違いはあるだろうが、警戒心が高く周囲を伺うのがオス、泰然と構えるのがメスのような気がする。どうなのだろう。それは置いても、この2羽はペアに違いない。繁殖の時期が近づいているのだろう。

 ガビチョウに見とれていると、背中を向けた側の竹藪か杉林か分からないが、キョロロロロ・・?・・間違いなくホーホケキョとは違う物の、その音色はウグイスに違いない鳥の声を聴いた。私が聴いたウグイスの初鳴きだろう。

 昨年は2月21日だった。
 2020年は2月15日に聞いた。
 2019年は3月の始め、
 2018年は3月15日、
 2017年は3月中旬以降、
 2016年が3月9日、
 2015年が3月8日、
 2014年が3月23日、
 2013年が3月13日、
 2012年が3月14日。

 こうみると、今年の初鳴きは平均的と考えて良いのだろう。

 ガビチョウが止る梅の木は、花をどんどん増やしている。ここばかりでなく、どこの梅も開花が進んでいる。
 温かさが増す、春が増す、そんな日々が続いている。

 芽を膨らました庭木の枝にはヒヨドリが悠然と止っていた。



 遠野和紙ボランティアの活動日で、コウゾの皮から白皮を剥ぎ出すしょしとりの作業をするため、入遠野の遠野和紙工房「学舎」に出かけた。
 午前中は温かい。どころか、太陽に向けた首筋はジリジリするなど暑い感じもあった。

 入遠野に限らず、午後、雲が広がることが多い。今日もそうだった。空一面に広がった高層雲が太陽を隠す。するととたんにひんやりする。太陽が発するエネルギーは偉大だ。
 太陽は、雲に負けじと、時折、隙間から顔を出す。



 干した白皮が風に揺れた。


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