伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

F-2支援戦闘機の飛行目的は何なのだろう

2020年10月26日 | 平和・戦争
 飛行機って、たぶん昔からのあこがれ。
 空を飛ぶっていうこと自身もそうだし、空から見る、あるいは高い場所から見る景色、こうしたものへのあこがれがずーっとあるからだろう。

 初めて飛行機に乗ったのは、羽田から大阪まで。労働組合の集会に参加するためだった。20歳位の時だったと思う。
 飛行時間はわずかに30分程度だったのではないだろうか。とにかく上昇したと思ったら着陸態勢に入る。そんな感じだった。帰路の機内で寝てしまい、大きな振動で目をを覚ました。内心、何事かとパニックになっていたが、機内サービスで映し出されるモニターに、アスファルトが流れているのを見た。そこで、はじめて着陸したことに気づき、胸をなでおろしたことを覚えている。

 2回目が、原水爆禁止世界大会が、長崎で初めて開かれた時。参加者の1人として羽田から長崎へ飛ぶ旅客機の中にいた。2時間弱の飛行だったと思う。
 着陸の少し前、空に浮かぶ雲に虹を見たような記憶がある。そして、大村湾だろうか、機内モニターに映る、島を縫うように着陸コースに進入している様子にいたく感心したものだった。

 その後、徳島、高知、熊本、沖縄、長崎、北海道、エミレーツ航空でドバイ経由のドイツなど、何度か機内の人になった。
 ドイツ行でエミレーツを使ったのは、その方が安く済むためだったらしい。そのかわり直行便はない。ドバイ経由となるのだ。その帰路、ドバイから成田に向かったのは、エミレーツとANAの共同運行の便だった。ドバイからアラスカ方面に進路をとっていた機が、いわき市上空で方向を変え成田に向かうことに気づいた。機内モニターによる航路案内に示されたのだ。偏西風にのって飛行し、いわき市上空で方向を変えるのだ。
 いわき市上空にさしかかったとき、ああ、ここで下ろしてもらえれば便利なのに、などとあり得ないことを考えていたことを思い出す。成田からいわきまで、車で4時間ほどかけて帰ることを考えると、分かってもらえると思う。最近は、新型コロナの影響か、めっきりと減った感じはあるが、いわき上空を頻繁に航空機が飛ぶことに疑問を感じなくなったのはこの体験からだろう。

 ただ頭上を飛ぶ航空機は、民間機ばかりではない。米軍しか使用していない輸送機が西に向かったときもあるし、自衛隊の輸送機やヘリコプター、先だってはP3C対潜哨戒機、F-4戦闘機、そうそう10月19日には米軍のオスプレイなど、軍用の航空機も飛ぶことがある。

 今日、飛んだF-2戦闘機もそうだ。この手の飛行は以前からよくあった。数日に1度は上空を通過するのではないだろうか。

 民間航空機との違いは音で分かる。遠くから近づいてくる航空機の音が鋭い。やがて上空にさしかかろうとするその音は、大気をつんざくような轟音に変わり、通過した後の空にも轟音がこだましている。そんな雰囲気なのだ。

 昔々、息子だったか、娘だったか、それとも両方だったのか、小学校運動会の開催中、その上空を、F-4戦闘機が通過していったことがあった。耳をつんざくような轟音が響き、機影が大きく見えた。かなりの低空飛行だったのだ。概して自衛隊機の飛行高度は低いのだが、この時の高度は異常に低かった。

 今日も雲の下を飛んでいた。この雲はおそらく乱層雲。空の中層に浮かぶ雲だ。だいたい2,000mから上空に発生するという。おそらく雲自身が2,000m程度だろうから、それより低い高度を飛んでいることになる。民間機がこの雲の下を飛ぶことはほぼない。たまに成田に向かう貨物機がゆっくり飛ぶことがあるかもしれないが、まず見ることはない。だいたい、この雲の上を飛んでいく。だから、耳に突き刺さるような轟音とはならず、くぐもったような音になる。

 フロントの写真は北に向かう場面だ。東南の空で機体を左側にバンクさせながら方向を変え、轟音を引きずりながら北に飛び去った。







 600mmのレンズでとっても、写真の中ではほぼ点にすぎない。少しずつズームしてみた。自宅から東南方向の空だ。最も近づいて東側の空を通過する時、そこにはケヤキと杉の巨木があるため、目視ができない。音だけが通り過ぎていった。

 少し後に帰ってくることもあるので注意していると、こだますような爆音が聞こえた。

 先程より、さらに東側、常磐上空辺りになるのだろうか、2機の機影が南に消えた。



 何のための飛行なのだろうか。16分程度で帰ってくるので、せいぜい宮城県境辺りまで飛行して帰ってくる感じなのだろう。訓練なのか、スクランブルに関連するのか。昔から謎に思っている。未だに答えを知らない。


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