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伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

母衣打ち

2021年04月11日 | 
 愛犬と散歩していると母衣打ちが聞こえた。

 キェッ、キェーン。バタバタバタ。

 音の方向を探してみると、土盛りの上に陣取ってまったりとした様子。
 また、母衣打ちをするぞ。そんな空気を漂わせながら、羽繕いをしながら、ずっとその場にたたずんでいた。



 少し歩き周り、草のみをついばむと、再び動きが止まり、固まってしまった。

 来る!

 首を上に伸ばし、反り返るような姿勢に移行するキジ。その時が来た。









 大きな音が響き渡った。

 テリトリーの確認と、メスに存在をアピールする母衣打ち。我が家の周辺をテリトリーにして歩き回るキジも、母衣打ちを始めたし、先日は、茂みからメスが飛び出してきた。母衣打ちによるデートの誘いは、それなりにうまくいっているようだ。

 しばらくはこの母衣打ちにおつきあいすることになりそうだ。

 自宅のそばには、ウグイスも居(テリトリー)を構えている。他にカワラヒワ、シジュウカラの巣作りも進むし、ツバメも巣の修理に忙しい。おそらく物置には昨年同様、スズメが巣を作るだろう。

 そのウグイスがすぐ近くでさえずる。

 ホーホキチョ

 このウグイスのさえずりはだいたいこんな感じ。ご近所には「ホートッポジージョ」とさえずるウグイスが、複数進出してきている。

 大きなさえずりが聞こえ、庭のツバキの茂みがザワザワと揺れた。

 ウグイスに違いないと考え、茂みの中に、枝のザワつきを追いかけて姿を探した。

 見えた!



 あれ、ウグイスじゃない。大きい・・ヒヨドリだった。たしかに枝のザワつきが、小型のウグイスのわりには大きかった感じはする。

 ツバキの表の葉っぱの茂みの内側で、遅れた開いた花から、花粉や蜜をあさっているのだろう。昔々の人たちが、ウグイスとメジロを間違って、メジロ色を、ウグイス色と呼ぶようになったという逸話が思い浮かぶ。時代をはるかに下った今でも、同じような勘違いをする自分が面白い。

 この後、常磐西郷のホームセンターに出かけた。駐車場できれいなさえずりを聞く。探すと、対面の100円ショップの看板の上に鳥がいる。イソヒヨドリだろうと写真を撮ってみた。



 離れているので小さくしか撮れなかったが、間違いないようだ。
 ヒヨドリのさえずりは「ジェーッ、ジェーッ」と、お世辞にも良い喉とは言えない。しかし、イソヒヨドリのさえずりは鈴を転がすような良い喉で、辺りに響き渡る力強さを持っている。市役所やJRいわき駅前で、ビルに反響するさえずりを心地良く聞いていたことを思い出す。

 残念ながら、遠野では、野鳥を知り始めてから10数年で、たった1度しか見かけたことがないのが不思議。

 しばし、さえずっていたイソヒヨドリだったが、だんだん遠ざかっていった。





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