伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

小鳥たちの巣作り

2024年05月19日 | 

 ブッポウソウはここ数年、シーズンになると姿を見かける。最初は、一時的に見かけるだけだったが、最近は良く見かけるようになった。

昨年は、姿は見られなかったがサンコウチョウの鳴き声も何ヶ所かで聞いた。今年は姿を見たいものだ。

 さて、このシーズンは様々な鳥が巣作りにいそしんでいるようだ。

 ある朝、電線の上でツピーツピーとしきりにシジュウカラがさえずっていた。見ると、2羽がいて、うち1羽は口に何かを咥えており、やがて電柱に消えていった。

 咥えているのは枯れ草などのようだ。巣材だと思う。電柱に空洞があり、そこで巣を作っている物と思われる。

 もう1羽は電線の上でさえずり続けている。周辺を警戒しているのだろうか。

 ただ気になるのは、さえずっているシジュウカラの胸の黒い模様、いわゆるネクタイは太く下まで繋がっている。一般的にメスは途中で模様が途切れているというが、枯れ草などを咥えている個体のネクタイも途切れることなく続いているように見える。

 どちらもオス?

 いや、そんなことはないか。

 近くの枯れた竹林にヒヨドリがいた。

 竹にはビニール紐が絡みついている。風に飛ばされたのだろう。

 この紐を持ち去ろうと、果敢に挑戦しているのはヒヨドリ。

 以前もビニールを集めている姿を見たことがある。巣材に使うのだろう。

 送電線の上にはハシボソガラスが巣を作っている。我が家周辺では2ヶ所の巣が見られる。

 巣の近くの送電線には、よく親鳥が止まっている。よく見ると巣の中に黒っぽい卵型が見える。

 子ガラスの頭?

 我が家にとってこのカラスが問題だ。「が」というより、「も」が正しいのかもしれない。

 我が家にはツバメの巣跡が6ヶ所ある。うち1ヶ所は途中で巣作りが放棄され、4ヶ所は巣が壊され、1ヶ所だけが健全な姿を保っていた。

 ある朝、戸外でドカッと言う音を聞いた。もしやと思い確認して見ると、健全だった巣の壁がむしり取られていた。

 カラスが襲ったに違いない。ここいらで普通に見るカラスは、ハシブトガラスとハシボソガラスだが、どちらのカラスも巣を襲い、卵やヒナを補食するらしい。

 以前は、巣の近くの屋根の上にハシブトガラスをよく見た。カラスは頭が良く、どこに巣があるかを覚え、毎朝様子を見に来るという。卵が産み付けられたり、ヒナが育っていたりする様子を確認し、頃合いに襲って餌にするためらしい。

 我が家のカラスも、こうして巣の様子をうかがいに来るのだろう。

 そんなことで、巣を確認できる屋根の上に、30cm程の木材を縦にして15cm程度の間隔で並べたカラス除けを作って置いた。

 これが幸を奏したのか、巣の間近でのカラスの監視はなくなったのだが、離れた所で観察しており、やはり巣が襲われた。今度は巣の前に農業用の鳥除け用テープを巣の前に取り付け、カラスやスズメ防除をするようにした。

 ただ、このような物を取り付けるのは、卵を産んだ後にするらしいので、その時を待っていたのだが、いつの間にか卵を産んでいたのかもしれない。防除をする前に巣が襲われてしまったのだ。

 気にかかるのは、自宅が丸見えの場所にある鉄塔に作られたカラスの巣だ。ここから見ているば、我が家周辺のツバメの動向は詳細に分かるだろう。

 無残に壊された巣だったのだが、木工用ボンドを多少混ぜた泥を用意して巣を補修してみた。

 濃い色が補修部分だ。

 また、先に先にとカラスに襲われるので、防除のテープも巣の前に垂らした。

 どうか、ツバメよ。再度我が家に来てヒナを育ててくれよ。

 巣だった小鳥もいる。

 路上にいた2羽のスズメ。よく見ると1羽のくちばしは黄色い。

 親鳥といっしょに食事をすることで、エサ捕りを勉強している子スズメだろう。

 これからの季節、ヒナ鳥の巣立ちに出会う季節になる。

 



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