伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

福島でも安倍自公政権に審判が下ったと考えて良いと思います

2015年11月16日 | 選挙
 県議会議員選挙はきょうが投票日。いわき市区で日本共産党は、現職の宮川えみ子さん、病気の治療に専念するため立候補を辞退した長谷部淳さんに代わって立候補した新人の吉田英策さんが当選し、2議席を維持し、全県で5議席の県議団を維持することができました。とりあえず良かった。ほっと肩の力が抜けました。



 今度の県議選で、①安保法制廃止・安倍暴走政治を許さない願いを託してください、②東電福島第二原発の廃炉・原発ゼロの願いを託してください、③お年よりを大切にし子育てを支援する暮らしを支える県政への願いを託してください――の3本の柱で訴えてきました。

 この日本共産党が、いわき市区では得票では約3,000票減らしたものの19,004票を獲得し、前回同様2議席を維持したことは、この政策に市民の共感が広がった結果と思います。

 今回の選挙結果では安倍自公政権への審判も明確でした。

 一つには、自民党が議席を減らし、公明党が得票を減らしていることです。


福島民報、11/16

 自民党のいわき市選挙区の自民党公認候補者の当選数は3人でした。前回県議選の5人を下回っています。全県的にも自民党は2議席減らしています。また公明党は、いわきし選挙区で1位当選ですが、これまでの県議選や市議選の得票で獲得していた17,000票程度から約3,000票を減らし13,460票にとどまりました。

一方で、日本共産党はいわき市でも全県的にも議席を維持、日本共産党と同様安保法案に反対の立場をとった民主党は、いわき市で1議席から2議席に増やし、全県でも3議席を増やしています。

 残念ながら日本共産党が得票を減らしたのは、宮城県議選を受けて各党派が総力をあげた選挙戦の影響を受けたものとと思われます。

 宮城県議選は、日本共産党が4議席から8議席に躍進する一方、自民が1減、民主が2減、社民が2減という結果になりました。

 この結果を公明党の斉藤鉄夫選対委員長は、「安全保障関連法をめぐる自民、公明両党への批判を一手に取り込む受け皿になったのではないか」とのべ、菅官房長官は「社民党、民主党が大幅に議席を減らしたのが非常に印象的だった」とし、自民党の議席減については「いつも無所属で出た人が後で自民党に入党する。一喜一憂することはない」(以上、産経新聞、10/26)とするなど、政権に動揺が広がったことが分かります。

 このためか福島県議選では、民主党は野田元首相や玄葉元外務大臣、そして枝野幹事長が選挙戦最終日の14日に、また公明党は山口代表に続き石井国土交通大臣が14日に来市するなど、党をあげての必死の選挙戦を最終盤まで展開しました。こうした中、日本共産党も中央委員会副委員長の小池晃参議院議員、市田忠義参議院議員が来市し日本共産党候補者への支持と支持の拡大を呼びかけて目標とした2議席の獲得まで押し上げることができましたが、他陣営の必死の戦いの中で残念ながら得票面では広がりを作りきれなかったということになってしまいました。

 二つ目に、いわき市区で立候補した自民党候補の多くが、安保法案の審議が尽くされたかというマスコミアンケートに、堂々「尽くされた」と答えられなかったことです。

 候補者のうち「審議が尽くされた」と答えたのは、16人の候補者のうち自民党の木田候補と鈴木候補、公明党の安部候補、そして当初維新の党を名乗り立候補時には無所属となった山崎候補の4人だけでした。このうち、木田候補と山崎候補が落選し、安部候補は先の述べたように得票を減らしました。

 残る自民党の3人の候補は、安保法案の慎重審議を求める意見書に反対しながら、「どちらといえない」というあいまいな答えを選択せざるをえませんでした。この問題が選挙結果に響き、本音を語るとマイナスになると考えたからにちがいありません。

 三つ目に、「ポスターに政策が具体的に書いてあるのを見て決めました」と声がかかったり、「安保法案の演説を聞いた。もっと知りたい」と日本共産党の候補者事務所を訪ねてきた人もいるなど、日本共産党の訴えと政策に共感が広がったことです。

 同時に暮らしを支える県政を求める政策にも、共感がよせられました。暮らしを支える県政を求める県民の声は、NHKの出口調査での結果でも明らかです。先の「政策が具体的」と言った方は、同時に「他の候補の政策は具体的でない」と言っていました。政策を明確に掲げて選挙戦を最後までたたかったのが、日本共産党だったということだと思います。


NHK、11/15

 この選挙結果を、今後の政治に活かすために力を尽くさなければならないと思います。


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