伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

今度の土曜日(6月25日)に和紙講演会

2022年06月20日 | 遠野町・地域
 チラシの画像は、遠野町づくり振興協議会のホームページから拝借したものだが、これまで遠野町地域づくり振興協議会の内部組織的に活動していた遠野和紙のボランティアグループが独立して作る、仮称・遠野和紙・楮保存会の設立総会後、午後3時から4時30分の予定で、「和紙を知る」と題して谷野裕子氏の講演会とパネルディスカッションが開かれる。会場は、遠野支所に近い金沢翔子美術館。

 谷野氏は、埼玉県小川町等に継承される細川和紙の技術保持者として「手漉き和紙たにの」を主催し、技術の継承と手漉き和紙の生産に取り組んでいる方。インターネットで検索すると、同氏の和紙製造時映像を見ることも可能だ。漉き船に入った紙料を、無駄のないてさばきで、ザッシュ、ザッシュ、ザッシュと小気味よい音を響かせながら好き上げていく。和紙漉きをほんの少しだが練習した私から見れば、つま先程度もいいから技術が身につけばと思えるような見事なさばきだ。

 その谷野氏が、和紙や和紙漉きの魅力、和紙の展望などを30分程講演した後、地元の和紙ボランティアや行政関係者を交えてパネルディスカッションをする。

 和紙作りは1年を通じて、作業が続く。春からコウゾ畑の草刈りやコウゾの芽かきなどを繰返して枝を育成し、深秋に採取。刈り取った枝の皮をむき、その皮から黒皮等をはぎ落として白皮化する。白皮からごみを丹念に取り、皮を道具を使って叩き繊維化する。ここまでの作業を分でやっと和紙を漉くことができる。

 和紙を漉くという行為は、和紙作りの全行程の最後の数%にすぎないということになるだろうが、全ての工程に、より良い和紙を漉くための大切な役割が隠れている。ただ全行程の90%を超えるこれらの作業は地味で目立たない作業。多くの人は和紙と聞けば、漉き船の前で簀桁をふるう和紙漉きの場面を思い浮かべるだろう。

 この和紙漉きの魅力を講演会で知っていただけたら幸いだ。来場を心待ちにしている。


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2 コメント

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和紙講演会 (Unknown)
2022-06-23 07:49:55
面白い企画ですね。

掲載した画像のチラシも素敵なのですが、どこで手に入れたのですか?
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ホントに素敵なチラシです (Unknown)
2022-06-23 08:39:56
お時間があったらぜひご参加ください。

チラシは地域おきし協力隊員が作成したもので、叙情性のある素敵なポスターなども様々作成して、披露してくれています。

ちなみにチラシは、遠野町地域づくり振興協議会のホームページに掲載された物です。
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