伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

いわき市出身作家の童話「月夜の孔雀」を読んだ。

2019年03月26日 | 読書
 市議会報告、作成を引き続き。今日でほぼ紙面は埋まり、明日には発注できそうな雰囲気。

 作業は議会棟控え室で進めているが、窓を通して厚くない雲がかかった空を見上げると、やっぱりあった。ハロが見えていた。



 雲の具合によっては、ハロは見えなくなったりもした。



 やがて雲が切れるとハロは消え、今度は彩雲が空が飾った。



 さて、昨日、本屋の棚の背表紙が気にかかり手に取った。



 「月夜の孔雀」(野地みゆき著、幻冬舎刊)。帯には「大人の童話」と紹介されている。実際は小学校5年生、6年生向けのようだ。巻末を見ると、著書の野地さんはいわき市出身。これも本書を購入するきっかけになった。野地さんは教員退職後に創作活動を始めたらしい。

 本書には、表題作を始め8作の短編が収められている。

 「春ちゃん」「やさしい風」「贈り物」「ガーデンカフェのすれさん」は体験を元に創作したものらしい。クラスメートとの交流を描いた作品や、妹の事故死の心の痛手から立ち上がる姉を描いた作品などが並ぶ。

 後半の「月夜のきつね」「青銅のドラゴン」「月夜の孔雀」「洞窟のドラゴン」は全くの創作作品のようだ。

 砂漠の旅で盗賊に何もかも奪われ、挫けそうになった時、白い孔雀との出会いで生きのびた青年を描いた表題作をはじめ、ドラゴンの作品は「洞窟の・・」が続編で、やはり心を取り戻すことを描いている。

 子ども向けの本らしく、活字が大きく、1冊、そう30分で読める。短い作品群だが、その奥底を味わいたいと思う。


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