一昨日は隣組の人のお葬儀だった。
今年は8軒の隣組の内、一週間前にも1件、4月にも1件あった。
私を含めて老人ばかりの限界集落だから仕方ない。
今回亡くなった方は90才。4月に亡くなった方は94才。
一週間前に亡くなった方は98才で、2年ほど前に施設に入られたんだけど、
それまでは頭もしっかりしていて独り暮らしをされていた。
時折様子を伺いに行くと、とても喜んで色々話をしたが、
愚痴や人の悪口は聞いたことがない。
いつだったか、
「あんたは町の方から大家族に来て、百姓もしたことないとに
大変やろーと思いよったんよ。よぉ頑張ったねえ!!」
と言ってくれたことがあった。
そうなんだあ!当時は言葉を交わすこともなかったのだけど、
そんな風に見守っていてくれたんだあ!と嬉しかった。
又こんなことも言った。
「苦しかったことや辛かったことは忘れなさいね。
楽しかったことだけ思い出せばいいとよ。私はそうしてる。」
さすが、花も嵐も踏み越えてきた人の話は違うなーと思ったものだ!
そんな方の葬儀だったから、せめて出棺までお見送りしたかったのだけど、
コロナ禍ということで、一般客のお参りは随時だったし、
組内も受付業務が終わったら開式前に解散せねばならなかった。
コロナで葬儀のカタチもすっかり変わってしまった。
庭に乾いた泥だらけの蝉の抜け殻があった。
雨の日に這い出てきたのかな?