雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

トウモロコシ

2012年07月31日 | ポエム

 トウモロコシ

皮のついたままの
トウモロコシには
なつかしい匂いがある

トウモロコシの
赤い髭には
なつかしい思い出があった

今ぼくは
遠い昔のトウモロコシ畑で
静かな風の音を聞いている

だけど
あの日は帰らない
あの人はもういない
(1973~2012.7.31)

▲有明海と入道雲/2008.8.9撮影


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