朝日新聞への投稿短歌・俳句で「原発」、「原爆」に関連して詠まれたものを抜き書きした。
俺(お)らの海さ捨(なげ)ることしか考えねえ福島原発溜る汚染水
(所沢市)風谷螢 (12/6 馬場あき子選)
逃げ場なき島から見つむ再稼働容認派の長選ばれゆくを
(佐渡市)藍原秋子 (12/6 佐々木幸綱選)
税金と電気代にて莫大な原発事故の経費を賄う
(三郷市)木村義煕 (12/6高野公彦選)
原発と石炭火力の我が町の山は針山鉄塔並ぶ
(敦賀市)小島順一 (12/13 佐々木幸綱選)
原発の被災地に住む柳美里氏をおらほうの作家と小高の人言う
(下野市)若島安子 (1/18 高野公彦選)
小惑星の砂持ち帰る技術あれど事故炉の内部探り切れない
(郡山市)柴崎茂 (1/24 高野公彦選)
白血病癒えぬを嘆かひ息絶えし炉心近くに働きし友
(静岡県)半田豊 (1/24 馬場あき子選)
炉の釜の上ぶた裏に付着する京(けい)のレベルの放射セシウム
(郡山市)柴崎茂 (1/31 佐々木幸綱選)
唯一の被爆国が加入せぬ核禁条約たくましく発つ
(安中市)鬼形輝雄 (2/21 馬場あき子選)
原発の見ゆる峠や枯木立
(秋田市)松井憲一 (12/6 大串章選)
原子力十万年の冬に入る
(福島県伊達市)佐藤茂 (12/20 長谷川櫂選)
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