ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

美味しんぼの描写について

2014-05-10 | 雑念
「美味しんぼ」問題:前双葉町長が批判 石原環境相発言 - 毎日新聞

この問題。
デリケートな問題だと思う。
風評被害も避けたい。

しかし事実ならば隠すのは怖い。
それが国家権力が隠すのは特に怖い。

だから漫画家が描くのだと思う。
漫画家しか描けない。
芸術という、表現という世界からしか描けない問題なのだ。

科学者がキチンと分析し安全だと判断することも必要だが、

芸術家達がひとつの仮説をストーリーや絵画にして表現することで、大きな権力が隠す裏の世界をあぶり出す。

だから消費者や生活者はその事実か否かを考えて判断していかないといけないのだ。

その考えを始めるきっかけは、芸術であり娯楽であることが多い。

正しく真面目な報道や正式発表だけの世界は息苦しくて胡散臭い。

そもそも国は原発を安全なエネルギーと言ってきたんでしょ?

それが安全じゃなくなっているんだから、疑っても仕方が無いだろう。

だから1人の漫画家のひとつの仮説を覚悟を持って描いているのに、国家権力が出版社に圧力をかけるようなやり方はおかしいと思う。

そして国民も、
一部のヒステリックな過敏な人達も、
じっくり落ち着いて考えて議論すればいい。

話し合う場を作るとか、活動家ならではのやり方で正々堂々とやればいい。

ただひとつの表現者を攻撃して、
漫画や芸術の自由を侵害するような行為は情けないと思う。

日本は独特な芸術の国だと思う。
どこの国にも似ていない独自の文化が育ってきた。

アニメや漫画は世界的にもトップクラスのクオリティだと思う。

そしてそれは読者がそのクオリティを高めてきたと思いたいし、これからも読者が表現の自由を守るべきだと思う。

今回の描写も、
現地の人達にとって幸せになるための行為だったのか?考えるきっかけにするためのものだったのか?

読者が冷静に見極めて議論していけばいいと思う。

国家権力が口を出す話ではないと思う。