今シーズン2度目のN沢探訪である。
ターゲットは、もちろんネマガリタケだ。
前回は、「目的地まで行けた」ということが最大の収穫。タケノコ自体は、出始めで大した収量にはならなかった。
で、この時のもう一つの収穫が「筋肉痛」。普通に考えれば、足の筋肉が痛むはずなのだが、山業の翌日に痛んだのは、腕と胸の筋肉だった。始めは、
「なんで?」
と思ったが、考えてみれば当然かもしれないことに気付いた。
脚力については、日常的に散歩したり、意図的に登ったり下ったりしながら鍛えているんです。だけど、振り返ってみると、腕力については、殆ど何もしていませんでした。
それなのに、
杖を使います(見えるかな?)
渡渉や上り下りでは、杖に助けられながら安全を確保します。
この上でタケノコが待っている
急斜面の上り下りでは、両腕に命を預けます。そして、
逢いたかったよ!
この子たちに出逢い、竹や木の枝に掴まりながら命がけで連れ帰ります。
いつの間にか腕の筋肉使用量が通常の限界を超えてしまっていたんですね。これは、長いこと怠けていた報いと言っていいでしょう。
でもね、性懲りもなく、また遊びに来てしまいました。そうすることで、怠けていた筋肉も元気を取り戻すかも、という期待を込めて・・・。
今回は、午前2時集合・出発。前回よりも若干早め(夏至が近づいているからね)。
それなのに、先行者は、前回よりも多いかも。林道の終点には30台あまりの車が止まっています。山形には、マタギだけでなく『欲タガリ』がいっぱいいるようですね。
ま、いいか。この山域のタケノコ採り場は、限りなく広いのだ。身支度を調えて、前回と同じ採り場を目指す。
時期尚早だったために収穫物に残った未練を解消したかったからである。同行のA氏も同じ思いのようだ。
渓を覆い尽くしていた雪渓は、だいぶ小さくなっていた。季節が一気に進んだ感じ。期待を込めて採り場の斜面へ。
「いいの出てるよ!」
A氏の声が藪の中から聞こえる。
「そうか!こっちも出てる!」
声を掛け合いながら採り歩く。前回よりも軽快に身体が動くことが嬉しい。
1時間あまりの作業だが、前回の倍以上の収穫になったことは間違いない。しかも、高品質。もう満足だ。
午前7時前だが、切り上げて帰路に。
空は晴れ晴れ
下界へ戻る
タニウツギも満開
杖置き場
タケノコ道入り口の”杖置き場”に杖を返したのが8時過ぎ。
天気も晴れ晴れ、心も晴れ晴れ。だって、この収穫に加えて、心配だった腕力の回復を多少なりとも実感できたのだもの。
ありがとうございました、山の神様。おかげで、体力が戻っていくのが分かります。タケノコ採りの体力回復効果に感謝。
また遊びに来られるといいな。
今回の教訓。
山の幸は時が来れば目覚める。しかし、人の健康・体力は意図的に目覚めさせよう!
To be continued!