欲タガリのマタギが、何も採らずに帰ってくるなんてことは滅多にない。昨日の日記では、ストイックに春を愛でながら歩いているところを書いたんだけど、偶然かなあ?なぜかポケットに、レジ袋とナイフが入っていたんです。
で、その時にたまたま出会ったのがこの子。

寒そうだねえ。可愛そうに。

見渡せばあっちにもこっちにも。
霜で凍りつきそうなフキノトウが沢山いるじゃありませんか。
そこから物語が生まれたようです。それでは、にっぽん昔話、始まり始まり~。
「おうおう、可愛そうに。しかし、お前達みんなにかけてやるほど沢山の笠はないのう。」
笠こ爺様は何とか暖めてやりたいと思ったげど、無理だっけど。(「かさこじぞう」より)
困ってだ爺様に婆様、言ったっけど。
「そうだわ!ポケットに大きな葛籠があるから、それに入れて持ち帰ってやりましょう。」
欲タガリの舌切り婆様は、フキノトウを袋に詰め込んで持ち帰ったと。(「舌切り雀」より)
ところが、家に帰った婆様は、袋を開けてみて腰を抜かしてしまった。
「ひええ~!!」

霜焼けで変色してしまったフキノトウ
「こ、こんなはずじゃなかったのに。」
腰抜かした婆様に、笠こ爺様言ったっけど。
「大丈夫だ。せっかくおめえがこんなに採ってきたんだがら、俺が美味しく料理してける。」
ということで、
≪蕗味噌(冷凍保存バージョン)≫
下ごしらえの部
採ってきたフキノトウは、霜に当たらなくても、切り口から酸化して黒くなります。今回は、それに近い状態だと判断しました。したがって、いつもの「色止め」の過程は不要。省略します。
・暫く水にさらして、アク抜き
・同時進行で、味噌だれ準備
味噌120、みりん80、砂糖40(g)+酒少々と顆粒だし
※今回は、砂糖の量を増やしてます(いつもは40mlを40gに増量)
※顆粒だしも普段は使いませんが、小分けして冷凍するなら大丈夫

こいづをお酒で溶きほぐすどいいんだ
調理の部
・フキノトウの水気を絞ってみじん切りに

婆様、見でみろ。悪ぐねえべ。
・ゴマ油大さじ1強を熱した中華鍋で炒めていきます
・一通り火が通って油が馴染んだら味噌だれを加えます

・中火で水分を飛ばしながら和えていくと

いい感じになったべ?

これくれえ作れば、暫ぐ食えっべな
・余熱を冷ましてから、小分けにしてできあがり
「ほうれ、婆様、食ってみろ。」
「あら、美味(んめ)ごど!」
「採ってきた甲斐あったなあ。暫くお茶請けに困らねべ。」
「ホントだ。」
「いがった(良かった)なあ、婆様。それに、山の神様、こんなに早くからこんなにいい山菜を採らせていただき、ありがとうございました。」
これで、おかしな昔話はおしまい。とーびんさいすけさいざぶろう。チャンチャン
本日も、おまけ


これもクルミパンに乗せてみました
やっぱり旨い!これまでの経過、前回との共通点等を考えると、・・・蕗味噌がそもそも主食を引き立ててくれるということ。更にクルミが加わるとレベルアップするということ。この辺の法則が段々見えてきましたよ。
で、その時にたまたま出会ったのがこの子。

寒そうだねえ。可愛そうに。

見渡せばあっちにもこっちにも。
霜で凍りつきそうなフキノトウが沢山いるじゃありませんか。
そこから物語が生まれたようです。それでは、にっぽん昔話、始まり始まり~。
「おうおう、可愛そうに。しかし、お前達みんなにかけてやるほど沢山の笠はないのう。」
笠こ爺様は何とか暖めてやりたいと思ったげど、無理だっけど。(「かさこじぞう」より)
困ってだ爺様に婆様、言ったっけど。
「そうだわ!ポケットに大きな葛籠があるから、それに入れて持ち帰ってやりましょう。」
欲タガリの舌切り婆様は、フキノトウを袋に詰め込んで持ち帰ったと。(「舌切り雀」より)
ところが、家に帰った婆様は、袋を開けてみて腰を抜かしてしまった。
「ひええ~!!」

霜焼けで変色してしまったフキノトウ
「こ、こんなはずじゃなかったのに。」
腰抜かした婆様に、笠こ爺様言ったっけど。
「大丈夫だ。せっかくおめえがこんなに採ってきたんだがら、俺が美味しく料理してける。」
ということで、
≪蕗味噌(冷凍保存バージョン)≫
下ごしらえの部
採ってきたフキノトウは、霜に当たらなくても、切り口から酸化して黒くなります。今回は、それに近い状態だと判断しました。したがって、いつもの「色止め」の過程は不要。省略します。
・暫く水にさらして、アク抜き
・同時進行で、味噌だれ準備
味噌120、みりん80、砂糖40(g)+酒少々と顆粒だし
※今回は、砂糖の量を増やしてます(いつもは40mlを40gに増量)
※顆粒だしも普段は使いませんが、小分けして冷凍するなら大丈夫

こいづをお酒で溶きほぐすどいいんだ
調理の部
・フキノトウの水気を絞ってみじん切りに

婆様、見でみろ。悪ぐねえべ。
・ゴマ油大さじ1強を熱した中華鍋で炒めていきます
・一通り火が通って油が馴染んだら味噌だれを加えます

・中火で水分を飛ばしながら和えていくと

いい感じになったべ?

これくれえ作れば、暫ぐ食えっべな
・余熱を冷ましてから、小分けにしてできあがり
「ほうれ、婆様、食ってみろ。」
「あら、美味(んめ)ごど!」
「採ってきた甲斐あったなあ。暫くお茶請けに困らねべ。」
「ホントだ。」
「いがった(良かった)なあ、婆様。それに、山の神様、こんなに早くからこんなにいい山菜を採らせていただき、ありがとうございました。」
これで、おかしな昔話はおしまい。とーびんさいすけさいざぶろう。チャンチャン
本日も、おまけ

お弁当に添えると、これだけでご飯が進みます

これもクルミパンに乗せてみました
やっぱり旨い!これまでの経過、前回との共通点等を考えると、・・・蕗味噌がそもそも主食を引き立ててくれるということ。更にクルミが加わるとレベルアップするということ。この辺の法則が段々見えてきましたよ。