久しぶりの釣りが空振りに終わってしまった。これは、動物相手、自然が相手だから仕方がないことです。代わりに綺麗な景色と空気とを楽しめたんだから良かったじゃない。
だからと言って、手ぶらで帰る気はない。この辺が、欲タガリの本性です。最上川の河川敷をちょっと覗いてから帰ることにしましょう。
出てますねえ
あっちにも、こっちにも
タコは逃げても、山菜は逃げないのです。フキノトウを少々戴いて帰りましょう。転んでも、ただでは起きないマタギなのであります。
さて、帰宅後、フキノトウを3種に振り分けます。1つ目、
天ぷら用
2つ目、
フキ味噌用
3つ目は、水栽培にしておいて成長してから戴く予定のものです。そして、調理です。
天ぷらは、夕食のメインになるので後回し。まず始めるのは、
≪フキ味噌≫
シーズン中、何度も作るんですけど、第1回目というのは、ちょっとドキドキします。それでは、いってみましょう!
下ごしらえ・調理の部
・フキノトウの汚れを洗い落として、沸騰したお湯で湯がきます
(アク抜き・色止め)
しんなりするまで茹でました
水にさらして、しばし待機
・水気を絞って体重測定(80gありました)
※これを基準にして調味料を量ってみました
※味噌を同量(80g)に、みりん50gと、酒砂糖各30g、顆粒だし少々
・フキノトウをFPでみじん切りに
・フライパンにゴマ油を敷いて加熱
・フキノトウを炒めます
※ゴマ油の香り付けが主目的。苦みを飛ばしたければ、長く炒める。(香りも飛んじゃうから、あまりお勧めしません)
・混ぜ合わせておいた調味料を加えて煮詰めます
※始め、アルコールが飛ぶまでは強火で。あとは弱火で混ぜながら様子を見ます
・お好みの固さになったら出来上がり
台所中に春の香りが広がっています。ちょっと、摘まみ食い。
ほわあああ! うめえ!!
フキ味噌は、毎年作るし、大好きなので冷凍保存しておいて1年中食べるんですけど、こうして食べてみると、風味が全然違う。正に新鮮。春の味と香りが身体中に広がります。
あらためて実感。収穫の季節がやって来たんだね。
うちの奥さんの嗅覚って鋭くて、スッと台所にやって来て、
「あら、良い香り♡」
なんて言って、ちゃっちゃとご飯に出来たてのフキ味噌を盛って食べ始めました。
「ああ、美味しい!」
と言って喜んで食べていたので、成功でしょう。
タコちゃんとの出会いはなかったけど、フキノトウとの出会いに感謝です。
陸の神様、ありがとうございました。