山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

星のメンチカツ

2022年04月10日 | 日記とレシピ

   これが、今回の料理の肝です

 ちょっとした成り行きでメインディッシュを作ることになった。その成り行きというのが、

 本日お休み。でも、天気の神様が『山菜もタコ釣りも、もう少し待て』と言っているのだ。簡単に言えば、雪が消えるまでには、今暫くかかる、ということ。加えて、丁度お昼頃に町内会の打ち合わせが入っているので、無謀な長時間遠征は出来ないのだ。

 仕方がないからご近所散歩。そして、新刊の雑誌を買って、暇つぶしにしようかと考えた。だけど、買ってきたら、意外なほど早く読み切ってしまった。我ながら呆れる集中力。なんだかテンション上がりっぱなしなんだよね。また時間たっぷり。

 だったら、やっぱりお決まりのクッキングマタギですね。

「何か食材買ってこようかな。」

「ちょっと待って、挽肉が300g余ってるの。」

「じゃあ、メンチカツか。」

「私もそう思ってた。」

あっという間にメニューが決定。なんだか、あまりにもとんとん拍子に事が進んでいる感じだ。まあいいか。メンチカツというと、結構久しぶりの料理だから、色々楽しめるでしょう。

 町内会の打ち合わせもあっさりと終わったので、残る楽しみは料理だけになった。それでは、いってみます。作るのは、

  ≪星のメンチカツ≫

 「星のフラメンコ」じゃないよ。星のメンチカツだからね。何をやったのか、そして、何が出来たのか。記録していきたいと思います。

 下ごしらえの部

 名手、『栄養士のレシピ』さんのレシピをベースに作ることに決めました。

 ・残っていた挽肉は、「豚」で250gだったので、「牛」150gを追加

 ・キャベツの葉3枚(120g)と、冷蔵庫に残っていたタマネギ小1/2個+中1/2個をみじん切りにしました

 ・ここに挽肉その他の食材を混ぜます

 ・挽肉を入れたら、パン粉40g、卵1個、砂糖4g、塩コショウ適量にマヨをグルグルグルっとかけて、カレー粉2gを振り掛けます。

 ・全体が馴染むまで、圧力を加えながら手で捏ねて

 ・最後はゴムべらでまとめました

 そんでですね、ここから衣を纏わせていくんですけど、この段階でグシャッとか、ボロッとか崩れてしまうことが多いんですよ。そこで、考えたのが今回の調理方法、『星のメンチカツ』なんです。

 理屈は簡単。この宇宙で最も安定した形を目指します。それは、『球』!

 つまり、星の形ですよ。恒星であろうと惑星であろうと、宇宙であろうと地上であろうと、最も安定した形は球です。

 揚げ物を作るときだって、この宇宙の真理は、必ず当てはまる はず。そう考えたんですね。そうして、

 ・材料を9個の『球』にしました

 ・バッター液(卵2、薄力粉1カップ+水)と、パン粉の受け皿準備

 ※画像の左上に見える袋はパン粉。これが、今回の料理のキーマンです

       いい湯だなあ~

 ・バッター液につけて、液を潜らせたら移動

 ・ここに、用意しておいたパン粉をかけます

       これで、ひと安心

 ・あとは、パン粉をまぶしながら成形していきます

       こんな感じ 予想通りに行けそう!

 ※このやり方を続けると、パン粉の消費が普通よりも多くなってしまうので、後半戦で、もう少々工夫してみました。

 ・最後の3個は、一つずつにして、パン粉を注ぎ足さない(画像右上)

 ※これだと、時間もそんなにかからないし、パン粉の無駄遣いも少なくて済むはず

       準備OK! ここまで来たら星は小判に変身

 ・中温で揚げます

       裏返しながら、4~5分かけて揚げました

       はい、出来ましたよ~

       本日の夕食

 メンチカツの仕上がりとしては、申し分ありません。『星』で正解でした。

 お味の方ですけれど、カレー粉がいいアクセントになっていて、食欲をそそります。画像ではソースがかかっているけれど、ソース抜きの方がお肉の味が引き立てられて美味しいように思いました。さすが、『栄養士のレシピ』さんだと感心させられました。

 妻は、

「そう言えば、(星にする方法を)何かで読んだことあるかも。」

と言っていました。

 だよね。この方法、マタギとしては、世紀の大発明なんだけど、同じように考えて実行している人いるんじゃないかな。

 ま、それはそれで良し。少なくとも、コロッケみたいな揚げる系の練り物(?)料理に幅広く使えるはずですから。

 今回は、残っていた挽肉に感謝しましょう。

 ありがとう!

 そして、ご馳走様でした!!