山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

そらとぶじゅうたん(さんぽうた138)

2022年04月15日 | いきもの

  そらとぶじゅうたん   のはらの あてんだんと

 

おきゃくさま

まことに もうしわけございませんが

こちらの じゅうたんに おのりになるためには

おおきさせいげんが ございます

 

たいへん きゃしゃな つくりになっておりますため

ちょうちょさんや はちさんのように

そらを とべる おかたか

ありさんのように

かぜで とんでしまうような おかたでないと

おのりに なれません

 

そのなも

そらとぶじゅうたんですから

 

のれないおかたは

まわりから

おはなと かおりを

おたのしみください

 

それでも じゅうぶんたのしめますよ

はるのまほうが かかった

すてきなじゅうたんですから

 

 

       散歩コースに広がり始めた 花のじゅうたん

       ここには、3種類が仲良く集まっています

     この土手ではタンポポがいいアクセントになっていました

       ナズナも仲間入りしているようですね

 当地でも、ようやくサクラがほころび始めました(その後、あっという間に満開)。それに負けじと、レンギョウやモクレンなども競い合うかのように花を咲かせ始めました。

 目線より上の方の花々に目を惹かれる季節に入ったと感じます。

 そんな中、足元は足元で可愛い花たちが、辺り一面に花を咲かせ始めていました。

 ご覧の通りの花盛りなんですけど、目にした瞬間、

「ここに足を踏み入れてはいけない。」

という心の声がしました。うん、この花畑は、遠くから見守りながら楽しむべきでしょう。それだけで、十分春の喜びを味わうことが出来そうです。すると、

「そう考えて下さると、大変ありがたいです。」

という声がどこからか聞こえてきました。

 そうだよね。この花畑。魔法のじゅうたんは、小さな生き物たちの憩いの広場ですよ。そこで、

「どういたしまして。・・・ところで、もう少し眺めていってもいいですか?」

と訊ねると。

「どうぞごゆっくり。」

とのご返事。

 おかげさまで、ほんわかと、気分の良い昼のひとときを過ごすことが出来ました。

 「『あてんだんと』さん、ありがとう。また来ますね。」

「はい、お待ちしております。」

 おかげで、午後の仕事も元気にこなすことができました。まるで春の魔法にかかったようです。