山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

駆け足で初夏は去りぬ。若さも

2022年07月05日 | 山菜採り

 「明日のH沢、延期。大雨、ひどい。」

「了解。で、次、いつにする?」

「ゴメン。仕事が立て込んでいて金曜日しかないんだけど。」

「OK。じゃあ、3時半な。」

「よろしく。」

 そんなわけで延期になってしまったH沢での山菜採りだけど、その間に梅雨が明けてしまって、連日の猛暑。これでは厳しいでしょうな。何が?って、初夏の山菜採りです。

 前回の探訪では、タケノコもコシアブラも、まだ出始め。残雪もそれなりにあったんだけど、この天候で10日も間が空いたら、さすがにアウトでしょう。それは分かっているんだけど、やはり、この目で見て、断ち切らなければならない、僅かに残った未練の糸を。

 そして、当日、今日も暑くなりそうな予感のする星空を見ながら峠越え。そしたらビックリ。日本海側は、ジトーッと重たい雲。そう言えば、「北東北は、まだ梅雨明けしていません。」

みたいなこと言ってたっけ。もしかしたら、これは、梅雨空か?

 「暗くて、山菜見えねず。」

とか言いながらいつものように急斜面を下る。

 ところが、渓底までの道半ばまで来た所で、

「おおっ!」

ドサッ。

振り返ると、同行のM氏が脇の藪の中にひっくり返っている。

「どうした?」

「大丈夫。躓いたみたいだ。」

「怪我は?」

「ない。ただ、帽子がどこかに行った。」

とのこと。起き上がって、帽子を探し当てると、行動再開。

 『たまたま』なのかもしれない。だけど、今までにはなかったトラブルだ。原因は、偶然かもしれないけれど、もしかしたら、老化かもしれない。この辺の見極めと、コース選択の匙加減は、十分に吟味しなければならないと改めて思った。

 申し訳ないんだけど、年長のM氏を最難関のN沢や、マイタケ採りには誘わない。なぜなら、そこでトラブルが起こったときに、適切に対応出来る自信がないからだ。

 このことは、自分自身にも当てはまる課題で、現在の筋力や持久力では危険だと判断した渓には、近づかないようになってきている。

 さて、今回は撤退することもなく渓に降りることが出来たけれど、

       既にジャングルと化しつつあった

       ちょっと期待していたコシアブラ

 タケノコもコシアブラも、すっかり大人になっていました。それでも、

       藪の中にはワラビが少々

       ワラビとシオデ採り

 春から初夏の山菜採りというのは、基本的に、顔を出し始めた新芽を山の神様からいただいてくるものだ。

 フキノトウから始まって、次から次へと山の幸をご馳走になる。そうして、その最後を飾るのが、コシアブラでありタケノコなのだ(ワラビは、ちょっと別格だけど)。

 残念ながら、この10日間で、みんなすっかり成長してしまっていた。まあ、『旬』を外してしまったということです。

 しょうがねえっす!

 こっからは、真夏の山菜ですね。成長しても美味しい山菜をいただきましょう。

 ある意味で予定通りというか、予想通りです。

 食べ頃の大きさに育ったフキもミズもいい感じでしたよ。

 目指していた初夏の山菜。その季節は、あっという間に過ぎてしまったようでした。

 と、言うことは、もう真夏の山菜シーズンに切り替えですね。

       山奥にも夏の花が咲き始めました

 山の神様、これまでありがとうございました。ここからも、よろしくお願いいたします。

 そして、我々の行動パターンも、見直しの時期が近づいているのかもしれないと思う。

 この切り替えは、我々自身がやらなければならない。

 ただね、気が重くなってくるので、1人では考えすぎないようにしよう。仲間と一緒の時(例えば帰りの車の中で)、どんどん話題にしていこうと思う。