山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山菜開き

2022年12月27日 | 山菜料理

 山菜ときのこの常備菜がなくなった。

 雪が積もって収穫がなくなったんだから、食べているうちになくなるのは当然の結果だ。

 なくなってしまうと寂しいんですよ。これからしばらくは、収穫のない日々が続くことは間違いない。

 あ~あ、ついにこの季節が来てしまったのね。

 しかし、嘆いてばかりはいられない。これまでに保存しておいた山菜を「戻して」この冬を乗り切るのだ。

 冷凍庫を覗いてみると、コゴミがあった。よし、これを戻しましょう。

 これは、簡単。たっぷりの水に入れて解凍するだけ。 

       水に入れてしばらく待つと

       あら不思議!春の姿に戻ってしまいます

 まず、これを調理してしまいましょう。作るのは、コゴミの胡麻和え

 下ごしらえは、冷凍するときにほとんど終わっているので、超簡単です。

 ・白ごま20gほどを粗く擂って、醤油と砂糖各20gを加えます

 ・コゴミを絞ったら寸切りにして

 ・ゴマダレを和えたら出来上がり

 これが春の香りがして美味しいんですわ。満足満足。

 続いて、塩漬けの桶に目を向けました。先日、ワラビを戻したので、今度は違うものを戴きたいですね。

       これでいってみましょう!

 フキです。こちらは、塩抜きに時間がかかります。

 ・煮出した銅鍋で

 ・5分ほど茹でて、一晩待ちます

 翌朝、

       あれえ?真っ黒だ

 去年もこうなってしまいました。鍋を煮出していなかったせいだと思っていたんだけど、どうも違う理由があるみたい。これは、もう少し実験を重ねてみます。

 さて、お昼だ。せっかく山菜を戻してるんだから山菜そばにしましょう。

 ・山菜蕎麦には、やっぱり鶏肉出汁です(150g使用)

 ※沸騰させてあくをきれいに掬い取ります

 ・コゴミとフキに加えて、ナメコも使いましょう

 このナメコは、何年か前の瓶詰めなんだけど、多分大丈夫だと思う。

 ・真空の瓶の蓋に穴をあけると、プシュウ!

 醤油の香りがするので、今年と同じくナメタケで保存したものですね。だとすると、めんつゆは、いつもよりずっと少なめになります。ナメコを入れてから味見をしてみると、出汁が効いているし塩味もほんのりついている。当初は、出汁醤油300mlを加える予定だったんだけど、これは全然違う。醤油オンリーでいい。

 ちょうど妻が来たので、味見をしてもらうと、

「(醤油)50mlは、いるけど、100は絶対いらない。60ね。」

なんだか確信を持った主張です。従いましょう。

 ・水1リットルに薄口しょうゆ60mlで味を調えました

 ・前回と具材がかわった山菜そば。味はピタリと決まりました!(汁が少なめ!)

       前回はワラビ 今回はコゴミとフキ

 同じ山菜そばなんだけど、風味というかニュアンスがガラリと変わるんですね。コゴミは、一口ごとに早春の香りを楽しませてくれるし、フキは「山」そのものの香りが強烈です。それでいて、全然競合せずにまとまっているから不思議。

 いやあ、美味しかったし、あったまった!妻よ、ありがとう!

 ・・・しかし、困ったことに、山への未練がよみがえってくる。

 あと3か月ぐらいかな。山への恋心を募らせつつ保存料理を開封しながら、暮らしていきたいと思います。

 ところで、真っ黒フキにつきましては、まだ決着していないので、

 

   To be continued!