山菜ときのこの常備菜がなくなった。
雪が積もって収穫がなくなったんだから、食べているうちになくなるのは当然の結果だ。
なくなってしまうと寂しいんですよ。これからしばらくは、収穫のない日々が続くことは間違いない。
あ~あ、ついにこの季節が来てしまったのね。
しかし、嘆いてばかりはいられない。これまでに保存しておいた山菜を「戻して」この冬を乗り切るのだ。
冷凍庫を覗いてみると、コゴミがあった。よし、これを戻しましょう。
これは、簡単。たっぷりの水に入れて解凍するだけ。
水に入れてしばらく待つと
あら不思議!春の姿に戻ってしまいます
まず、これを調理してしまいましょう。作るのは、コゴミの胡麻和え
下ごしらえは、冷凍するときにほとんど終わっているので、超簡単です。
・白ごま20gほどを粗く擂って、醤油と砂糖各20gを加えます
・コゴミを絞ったら寸切りにして
・ゴマダレを和えたら出来上がり
これが春の香りがして美味しいんですわ。満足満足。
続いて、塩漬けの桶に目を向けました。先日、ワラビを戻したので、今度は違うものを戴きたいですね。
これでいってみましょう!
フキです。こちらは、塩抜きに時間がかかります。
・煮出した銅鍋で
・5分ほど茹でて、一晩待ちます
翌朝、
あれえ?真っ黒だ
去年もこうなってしまいました。鍋を煮出していなかったせいだと思っていたんだけど、どうも違う理由があるみたい。これは、もう少し実験を重ねてみます。
さて、お昼だ。せっかく山菜を戻してるんだから山菜そばにしましょう。
・山菜蕎麦には、やっぱり鶏肉出汁です(150g使用)
※沸騰させてあくをきれいに掬い取ります
・コゴミとフキに加えて、ナメコも使いましょう
このナメコは、何年か前の瓶詰めなんだけど、多分大丈夫だと思う。
・真空の瓶の蓋に穴をあけると、プシュウ!
醤油の香りがするので、今年と同じくナメタケで保存したものですね。だとすると、めんつゆは、いつもよりずっと少なめになります。ナメコを入れてから味見をしてみると、出汁が効いているし塩味もほんのりついている。当初は、出汁醤油300mlを加える予定だったんだけど、これは全然違う。醤油オンリーでいい。
ちょうど妻が来たので、味見をしてもらうと、
「(醤油)50mlは、いるけど、100は絶対いらない。60ね。」
なんだか確信を持った主張です。従いましょう。
・水1リットルに薄口しょうゆ60mlで味を調えました
・前回と具材がかわった山菜そば。味はピタリと決まりました!(汁が少なめ!)
前回はワラビ 今回はコゴミとフキ
同じ山菜そばなんだけど、風味というかニュアンスがガラリと変わるんですね。コゴミは、一口ごとに早春の香りを楽しませてくれるし、フキは「山」そのものの香りが強烈です。それでいて、全然競合せずにまとまっているから不思議。
いやあ、美味しかったし、あったまった!妻よ、ありがとう!
・・・しかし、困ったことに、山への未練がよみがえってくる。
あと3か月ぐらいかな。山への恋心を募らせつつ保存料理を開封しながら、暮らしていきたいと思います。
ところで、真っ黒フキにつきましては、まだ決着していないので、
To be continued!