秋のキノコ採りも最終盤。つい先日、『キノコ山』に続いて『K川』閉山。残る採り場は、『O』だけだ。
一応説明しておくと、春と夏は、海抜の低いところからやって来て、秋と冬は、海抜の高いところからやって来るのが自然界の原則。『O』が最後に残ったということは、他の採り場よりも海抜が低いためと考えて間違いないだろう。
で、中長期予報が降雪・積雪の警告を発し始めた中で、唯一天気の良さそうな本日、山に出掛けることにした。明日以降、平地は雨でも、山岳地帯は雪になる可能性大。行くんだったら、「今でしょう!」というぐらい気合いが入っている。多分、同行のA氏も同じ心境じゃないかな(残念ながらT氏とは日程が合わなかった)。
そんでですね、気合いが入りすぎたのか、集合・出発時刻が早すぎたみたい。当然、目的地への到着時刻も早すぎた。まだ、稜線が明るくなりかけたばかりなのだ。
長時間かけて遙かなる採り場をめざして歩く、ライバル多数のタケノコ採りなら、ヘッドランプ装着もありだけど、そこまでしゃかりきになる必要のないナメコ採り。のんびり、ゆったりと身支度を整えて明るくなるのを待つ。すごく良い天気なので、日の出よりも早く明るくなり、行動出来るだろう。ただし、気温は氷点下。防寒対策は必至だ。
周りの様子も見えるようになってきたので、斜面を降りる。第一目的地は、前回見置きしてきたナメコのツブだ。
目的の立ち枯れに辿り着くと、
ナメコタワー!!!
1週間で、見事に成長していました。
ここで、若い頃の我々なら、見境なく手を出して採りまくっていたんですけど、さすがにベテランと言うか、老境に入った二人は冷静に状況判断をする。
「まず、手の届くところ採るから、落ちてきたら拾って。」
「OK!」
ナイフで切ってペットボトルで受ける
A氏の新兵器が登場する。マタギならタモ網で受けるけど、これも悪くない方法だ。
既に、かなりの収穫になった。今度は、高い所。伸縮自在の鎌とタモ網を駆使しつつ、下で取りこぼしたキノコをすくう。失敗すると、キノコは奈落の底に落ちてしまう。
切り落とす方をA氏に任せて、マタギは、下でキャッチする役に回ってみた。これが、面白いんだわ。
「もっとゆっくり!」
「ああ、ゴメンゴメン。」
などと言葉を交わしながら、前半はマタギが落ちてくるナメコをタモ網ですくう。
この面白さ、なんと言ったらいいのかな。一番近いのは、上棟式って言うやつだ。こちらでは『建てまい(え?)』と呼ばれているけど、屋根の上からご祝儀の餅や5円玉が、ばらまかれるのを拾う感覚。ただし、地面に落とせないから結構夢中になる。途中に障害物があるし、力の入れ加減でも落ちてくる向きが変わるから、それを冷静に読んでキャッチするのだ。
途中で交代しながら、二人して遊び続けて、この木だけで20分ぐらい楽しませてもらいました。
ここから、自慢大会。
ちょっと古い
まだまだ食べ頃のムキタケ
なんだこれは!
まるで
ロールプレイングゲームではないか
次々にナメコの群生。
倒木にも生えている
そして、
ラスボス登場!
この高度感、伝わるかな?
今シーズン、この山に最初に入った時に、『酸っぱい』と言って諦めたナメコタワーです。何倍にもグレードアップして我々の前に立ちはだかっています。まるで、
「採れるものなら採ってみろ!」
と、言わんばかりです。
しかし、本日は、二人とも必殺の新しいアイテムを持っているもんね。
「ライダー、変身! トオッ!」
そして、
「ライダー、ダブルキック!!」
新アイテムを最大限に活用して、2人がかりで戦えば、怖いものなしです。
多分、これで最後になるだろうと思って臨んだナメコ採りでしたが、すごく面白くて、思いがけない大収穫になりました。これだから山遊びは、止められないんだよね。
ホントは、もう1カ所回る予定だったんですけど、もう十分。帰りましょう。
山の神様、今年もありがとうございました。どうか、来年も楽しませて戴けますように。
神様に御神酒を捧げて、二礼二拍手一礼
・・・この日記は、雪が降り出す直前の記録です。ぎりぎりセーフでした。
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