年が明けてから1週間。
職場も普通モードに戻りつつある。
しかしだなあ、台所を見渡すと、時を逸して年を越してしまったり、新春を通り過ぎてしまった食材が少なからずある。
我が家では恒例のことなのだが、今は年末年始の残務処理の時期になっている。
そのうちの一つがこれ。
年越しの時に余らせてしまった蕎麦
5人分届いたうちの1玉だ。
今年は諸般の事情により、これに加えてもう5玉ある。
こちらも生麺ですね
そろそろ、この子たちを食べ切らねばならない。
で、食べ方なんだけど、年越しの時に、Y氏が蕎麦とともに届けてくれたものがある。
冷たい肉蕎麦の蕎麦つゆ
年越しの時には、4人分使ったので、あと1~2人分使えるのだ。
こちらは、老舗の秘伝の蕎麦つゆと言ってよいでしょう。
あれ?
もしかして、これは滅多にないチャンスじゃない?
だったら、これを使って蕎麦つゆ修行をさせていただこうじゃありませんか。
これまでは、自分の舌の記憶を頼りにしながら、美味しいつゆの再現を目指してきたのだが、目の前にお手本があるのって、稀に見るチャンスじゃないか!
幸いと言うべきでしょうか、当初予定していて使わずにきた冷たい肉蕎麦の材料が全て残っています。
これを使って、修行を開始してみましょう。
まずは、昨年自分で作って納得のいっていた蕎麦つゆを再現します。
・水750mlを沸かせて親鳥肉200gで出汁を取ります
※ご覧の通り、かなりのアクが出ますが、良い出汁が出るんだなあ
・肉とアクを掬い取って洗います
※この肉も、冷たい肉蕎麦の重要な具材になります
汚れを濾しとったら
・出汁醤油250と、みりん40mlで味を整えます
・一度煮切ったら、冷水のタライで、鍋ごとしっかり冷まします
9℃まで冷めました
ここからが勝負です。
ソムリエタイム!
ひと口味わっては口を漱ぎ、もう一方を試飲します。
んんんん?微妙だぞ。
さすがに、これまで自分なりに改善を重ねてきたせいか、結構いい線まで来ていることが分かります。
ただ、自作の方が甘めな感じ。 それに対して、老舗の汁の方は『キレ』が感じられます。
たまたま妻が来たので、同じように試飲してもらったところ、
「こっちの方が好みかも。」
と言ったのは、マタギの汁の方でした。
ここまで来ると、好みの世界か。
でも、この『キレ』の正体はなんなのか。
単純に塩分なのか、みりんが少ないせいなのか、はたまた基になる出汁醤油の成分が違うのか。
・・・これを極めていったら、なんだかお店が出せるレベルになりそうな気がしてきました。
そこまでやる気はないんです。
でも、ちょっと興味が湧いてしまうのは、性分ですかね。
まあ、この経験は貴重でした。
この次か、それ以降に活かしていきたいと思います。
今回のマタギ流冷たい肉蕎麦(美味しかった)
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