
この場にスコールが降ってくれても構いませんよ。そうしたら、なりふり構わずに水浴びに行きますから。
真面目な話、散歩の途中で多少の雨に降られても平気になってきた。まるで、雨が降ると鳴き出すカエルの心境だ。
そんななか、行事の都合で山に行けないマタギは、今日もクッキングマタギになる。
ポクポクポクポク チ~ン
<故郷の味 赤コゴミの炒め煮>
つくって楽しみたい真夏向けの料理は多々あるのだが、日々の食事やお弁当に添える常備菜が底をついてしまいそうなので、まずは、ここからでしょう。
下ごしらえの部
・冷凍しておいた赤コゴミを水にさらして解凍
※事前に茹でて、塩に漬けて、真空パックしてあります

こんな感じから

翌日にはこんな風に
・水を切って寸切りにします

こんな感じ(260gありました)
・糸コン1パック(下茹で)、油揚げ3枚(短冊、油切り)、ニンジン2/3本(太めの千切り)

材料スタンバイOK
調理の部
・中華鍋に油を敷いて熱します
・糸コンと赤コゴミを入れて、油と熱を通します

・ニンジンと油揚げも加えて

・強火のままよく混ぜて、油と熱を通します
・だし汁カップ1を加えて和えます
※マタギの場合、水を入れてから、沸騰する前に顆粒出汁を加えます

今回の調味料
・更に、酒、醤油、みりん各大さじ2を加えます

こんな感じ
・沸騰したら弱火にして、和えながら水分を飛ばします
※「水を多くしてじっくり」という手もあるのかもしれないけれど、野菜山菜を崩さないために水分少なめで、そうっと返しながら和えていきます。

※水分が飛んで、赤コゴミの「赤」が油揚げに移ったの、見えますか?

あら熱を冷まして、盛り分けて完了
真夏なのに、春の山菜料理ができあがりました。暫くは、食卓やお弁当に花を添えてくれることでしょう。
不思議なことに、料理しているうちに心の中がクールになって落ち着いてきた感じ。熱をガンガン使ってるはずなのに。
きっと、作業しながら頭の中が整理整頓されていくからだと思う。
料理には、こんなクールダウンの効能もあるみたいです(実は冷や酒をチビチビ飲んでたせいだったりして)。
それはさておき、これは、極めておいしい山菜料理です。同じ手順で、「ゼンマイ」でも似たような料理は作れますが、こちらの方がずっと旨いと思います。東北の一部地域でしか食べられていないのが残念です。
チャンスがあったら、是非お試し下さい。
赤コゴミの本名は「キヨタキシダ」で、日本の結構広い範囲に生息しているはずなんですよ(乱獲はいけないけどね)。