山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

真夏に春の喜び

2020年08月16日 | 山菜料理
 暑い!

入道雲が発達中

 この場にスコールが降ってくれても構いませんよ。そうしたら、なりふり構わずに水浴びに行きますから。
 真面目な話、散歩の途中で多少の雨に降られても平気になってきた。まるで、雨が降ると鳴き出すカエルの心境だ。
 そんななか、行事の都合で山に行けないマタギは、今日もクッキングマタギになる。
 ポクポクポクポク チ~ン
  <故郷の味 赤コゴミの炒め煮>

 つくって楽しみたい真夏向けの料理は多々あるのだが、日々の食事やお弁当に添える常備菜が底をついてしまいそうなので、まずは、ここからでしょう。

 下ごしらえの部
 ・冷凍しておいた赤コゴミを水にさらして解凍
 ※事前に茹でて、塩に漬けて、真空パックしてあります

こんな感じから

翌日にはこんな風に
 ・水を切って寸切りにします

こんな感じ(260gありました)
 ・糸コン1パック(下茹で)、油揚げ3枚(短冊、油切り)、ニンジン2/3本(太めの千切り)

材料スタンバイOK

 調理の部
 ・中華鍋に油を敷いて熱します
 ・糸コンと赤コゴミを入れて、油と熱を通します

 ・ニンジンと油揚げも加えて

 ・強火のままよく混ぜて、油と熱を通します
 ・だし汁カップ1を加えて和えます
 ※マタギの場合、水を入れてから、沸騰する前に顆粒出汁を加えます

今回の調味料
 ・更に、酒、醤油、みりん各大さじ2を加えます

こんな感じ
 ・沸騰したら弱火にして、和えながら水分を飛ばします
 ※「水を多くしてじっくり」という手もあるのかもしれないけれど、野菜山菜を崩さないために水分少なめで、そうっと返しながら和えていきます。

出来ました

 ※水分が飛んで、赤コゴミの「赤」が油揚げに移ったの、見えますか?

 あら熱を冷まして、盛り分けて完了
 真夏なのに、春の山菜料理ができあがりました。暫くは、食卓やお弁当に花を添えてくれることでしょう。

 不思議なことに、料理しているうちに心の中がクールになって落ち着いてきた感じ。熱をガンガン使ってるはずなのに。
 きっと、作業しながら頭の中が整理整頓されていくからだと思う。
 料理には、こんなクールダウンの効能もあるみたいです(実は冷や酒をチビチビ飲んでたせいだったりして)。

 それはさておき、これは、極めておいしい山菜料理です。同じ手順で、「ゼンマイ」でも似たような料理は作れますが、こちらの方がずっと旨いと思います。東北の一部地域でしか食べられていないのが残念です。
 チャンスがあったら、是非お試し下さい。
 赤コゴミの本名は「キヨタキシダ」で、日本の結構広い範囲に生息しているはずなんですよ(乱獲はいけないけどね)。


くっきりがすき(さんぽうた16)

2020年08月15日 | いきもの

 くっきりがすき  そら なつの

まっしろな くも
まっさおな そら
このくっきり
すきだなあ

まぶしい ひざし
くらい かげ
このくっきり
すきだなあ

あつい かぜ
つめたい みず
このくっきり
すきだなあ

ひるの せみしぐれ
よるの しじま
このくっきり
すきだなあ

ひかりも くうきも
どうぶつも はなも

それぞれの うつくしさを
おしげもなくあらわにする

かげのものたちも
つつしみぶかく ひそめながら
きそいあう

それが わたしのきせつ
なつ

このくっきり すきだなあ


入道雲 夏の空に映えます


強い光のコントラスト



あいかわらず『まさのりくん』は元気です(ピンぼけ御免)

『はなちゃん』には、やっぱり日差しが似合う


ムクゲも目に鮮やか


子どもたちは噴水に戯れる(この後、にわか雨 でもへっちゃら)



 夏ですね。なんだか身体の内から元気が湧いてきます。
 ただ、大喜びしている方々を見ると、心なしか派手な方々と若い方々が主流のように思えますね。
 どうも、強い日差しが似合う者と、木陰が似合う者とにはっきり分かれるようです。
 夏って、そういう季節なのかも。
 マタギなんかは、熱中症とコロナに備えておとなしくしていた方が無難なのかもしれません。年寄りは、「慎み深く ひそめ」ますので。

 『なつのさん』は、若い元気な子らを、もう暫く楽しませてくださいね。
 あくまでも、・・・ほどほどに。


酷暑を癒やすジャガイモ料理

2020年08月14日 | 日記とレシピ
 秋とは名ばかりの猛暑のこの頃。冷たい沢の水に足を入れて涼を味わいたい気分なのだが、天候と勤務の関係で山にも行けず、家と職場とを往復する日々が続いている。
 だからクーラーを全開にして、職場でも家の中でもゴロゴロ(?)してるってのも、不健康の極みだ。『はなちゃん』が言うように、家の中の楽しみを見つけましょう。

 ポクポクポクポク チ~ン

   ≪キタアカリのビシソワーズ≫

 TV映像を見ていると、動物園のクマさんやサルさんたちが、氷や氷漬けのデザートに喜んでかぶりついている。
 人間だって、この暑さの中、冷たい料理を楽しみたいですよ。
 これに加えて、ただいま研究中のジャガイモの美味しい食べ方。
 この辺を足したりかけたりしたら、この料理に辿り着きました。
 早速、つくってみます。

 材料・下ごしらえ等
 ・キタアカリ特大1個(皮を剥いて300g強ありました)

このぐらい


 ・薄切りの銀杏切り
 ※火の通りをよくするため

 ・タマネギも薄切り(1/2個)
 調理の部
 ・鍋にバター大さじ1とタマネギを入れて火を通す
 ・ジャガイモも加えて熱する
 ※ジャガイモが鍋底にへばりつくので、休まずに混ぜて熱を通す
 ・ヒタヒタになるぐらいの水(2カップ弱)を加えて煮る

  こんな感じ
 ・コンソメ(1個)を崩し入れて10分ほど煮続ける
 ・フードプロセッサでジャガイモとタマネギを粉砕
 ※今回は、意外と量が多かったので2回に分けました

こんな感じ

あっという間に滑らかになりました
 ※さすがはホクホクのキタアカリです

 ・ボールに移して
 ・もう一度鍋に戻して、牛乳1本を加えます
 ・混ぜながら、もう一煮立ちしたら出来上がり
 ※塩コショウで味を調えます
 ・これを冷蔵庫で冷やして、食べる直前に盛り付けて

 実際は、間が空いてしまったので盛りつけてからもう一度冷蔵庫で待機
冷たいうちに召し上がれ。

いただきます!(一応パセリを散らしました)

 他のジャガイモと比べてないから、よくわかんないんだけど、キタアカリらしい滑らかな冷製スープに仕上がったと思います。
 ともあれ、キタアカリだからこそ速攻で出来たということ。そして、何より、家族が喜んで食べてくれたので良かった。

  To be continued!

なつのちありいだあ(さんぽうた15)

2020年08月13日 | いきもの

 なつのチアリーダー  ひまわり はな

チアラップ!
そこのぼうや
なつやすみはみじかくても
なつのたのしみは
いっぱいあるのよ

チアラップ!
そこのまたぎさん
あめがふっても
いえでのたのしみは
いっぱいあるのよ

チアラップ!
そこのどうぶつたち
いくらなつがあつくても
かならずあきは
やってくるのよ

えっ?わたし?

あきがきたら
かれちゃうけど
たくさんのたねを
のこすのよ

そうして
また らいねんも
わたしのこどもたちが
みんなのことを
おうえんするわ!

そう、わたしは
チアリーダー!

みんなをげんきにする
なつのチアリーダー!



 雨模様のなかで散歩。少々暗い気分で歩いているときに出逢ったのがこの子。

出逢っただけで元気にしてくれる花



厚い雲なのに明るい太陽みたい



 最近、天候と休日との折り合いがつかずに鬱屈としていたマタギですが、咲き始めた はなちゃんたちを見たら元気が出てきました。
 はなちゃんは、周りが沈んでいても、雰囲気を変えてくれるパワーを持っています。
 さすが、夏のチアリーダー!


ポテト食べ比べ

2020年08月12日 | 日記とレシピ
 せっかくの休みなんだけど、本日は雨。遊びに行けないのなら、家の中で遊びましょう。
 残念なことに、先日買ってきた雑誌やコミックスは読み終わったばかり。最近ハマりつつあるナンプレも面白いんだけど、これをやり続けるだけでは不毛だ。何か、生産的な楽しみはないか。
 やっぱり、調理でしょうね。じゃあ、何を作るか。
  ポクポクポクポク チ~ン

   ≪ポテトチップスの食べ比べ≫

 T氏が届けてくれたジャガイモが『キタアカリ』と『トウヤ』の2種類で、それぞれ美味しいのだが、同じ調理をしたらどんな違いが出るのか確かめておきたい。そんな思いで試してみることにした。

 下ごしらえ・調理の部

 ・皮を剥いて芽を取り除く

左が『キタアカリ』で、右が『トウヤ』です

 ・スライサーで薄切りにします
 ※本当は包丁で切りたいんですけど、自信がなかった

こんな感じ
 ・キッチンペーパーで水分を落とします


 揚げたときにバチバチはねなければいいんじゃないかな
 ・180℃の油で揚げます

すぐに浮いてきます
 ・裏返して

もう暫く待ちます

泡が完全に止まります
 ・すくい上げて油を切ります
 ・お好みで青のりなどをかけます(今回は食塩を少々)

左が『キタアカリ』、右が『トウヤ』です

 見た目に大差はない(キタアカリが若干油を吸ってる感じ)ですが、食べてみるとキタアカリはサクサク、トウヤはモチモチです。まあ、ある程度は予想通りなんですけれど、食べ比べなければ気付かないぐらいの違いかな。どっちもすごく美味しかったです。
  揚げたときには、この程度なんですけど、煮たり茹でたりすると個性が大きく出るはずです。多分、油だけでなく水分の吸収も違ってくるのだと思います。
 ということは、煮崩れのし易さだけでなく、味の吸収も違ってくるはずです。だとすると、・・・。想像が広がってきますね。
 有意義な実験と申しますか、自由研究タイムとなりました。これから、この個性を生かした料理を工夫していきたいと思います。