山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

春が香るウド料理

2024年01月11日 | 山菜料理

 おせちの残りも少なくなってきたので、常備菜を追加しようと考えた。

 ここで登場するのが、これまでに備蓄してある保存食なんです。

 山菜にキノコがいろいろあるんだけど、やっぱり次に収穫時期が訪れるものを優先すべきでしょう。

 一番早いのがフキノトウ

 これは、既にフキ味噌にして戴き続けている。

 次がコゴミかな。

 これもいつでも食べられるように準備しているんだけど、常備菜向けではないので、然るべき日が来たら調理しましょう。

 とすると、ウドですかね。

 そういえば、しばらく戴いていませんね。

 ここから行ってみましょう!

 塩漬けの桶の中からウドを掘り起こす。

       お久しぶりです!

       銅鍋を煮出したらウドを入れて一煮立ち

 冷めるまで数時間放置しておくと、

       塩とともに、それなりにアクが出ます

       水を入れ替えて、また数時間塩抜き

 今回は、ウドとベーコンの炒め煮にします。

 ・ウド(200g強)は寸切り、ベーコン(100g弱)は短冊に

 ・少量のサラダ油でベーコンを炒めたら

 ・ウドを加えて炒めるんだけど失敗に気付く

 ※炒めたいのなら、ウドは薄切りにすべきでした。これでは調味料が染み通りません

 ・定番の調味料、本体00gに、酒醤油みりん各大さじ2なんだけど

 ・水1/2カップほど追加して、煮物モードに変更

 ・水分があらかた飛んだら蓋をして

       冷めるまでじっと待ちます

 ※これで、太いウドにも味が染み込むはず

       よい香りがします

       炒め煮が完成です

 新春初の山菜料理です。

 摘み食いしてみると、旨いのはもちろんなんですけど、身体中に春の山が広がってきます。

 ちょっとしょっぱいのは、塩抜きが甘かったせいかな。

 まあ、許せる範囲だ。いいことにしましょう。

 それにしても、ああ~、堪らん!

 山の神様、去年はありがとうございました。

 今年もよろしくお願いいたします!


美味しくできたよリサイクルクッキー

2024年01月10日 | 日記とレシピ

 今回の新巻鮭フライは予想通りと言うか、予想以上に美味しかった。

 お昼のお弁当にも入れてもらって、あらためて味わってみたのだが、そもそも品質がいいんですね(贈答用だから当然か)。

 その上で革命的な加工方法を使っているため、生食に近い状態で戴けるのだから旨いに決まっているのかもしれない。

 さて、そんでですね。鮭フライを弁当用を含めて余分に揚げたのは予定通りなんですけど、そのために用意したバッター液やパン粉が結構余ってしまったのよ。

       これです

 我が家では、フライ準備の最終段階で使ったパン粉とバッター液とを何とかして使い切ることにしている。

 どうしても、バッター液の卵と小麦粉が混じってしまったり、劣化させたりしてしまうのでこうするようになってから久しい。

 でも、やっぱり余るときは余るんですよ。

 ただ、これを捨ててしまうのは、もったいないじゃありませんか。

 そこで、この子たちの第二の人生を考えるわけなんです。

 基本的に、卵と小麦粉でできているんだから、いろんな料理が可能なはずです。

 で、今回考えたのは、リサイクルクッキー

 ここに、いくつかの材料が加われば、クッキーだって出来るはずです。さっそく始めましょう。

 下ごしらえ・調理の部

 ・まずは無塩マーガリンにグラニュー糖を加えて、ぬるま湯で湯煎しながら混ぜます

 ・クリーミーになるまで頑張ります(今回はマーガリンも砂糖も16gずつ)

 ※基本的に野生の勘で作ります。だって、もともとが残り物なので

 ・パン粉バッター液に加えてみたら粘度が足りなかったので小麦粉追加

 ※この辺のどこかでバニラエッセンスを一振りかけます

 ・広げたら冷凍庫で30分

 ・大分落ち着いてくるので型抜きで形を・・・整わないけど、まあいいや

 ・表面にグラニュー糖を回しかけたら160℃のオーブンで15分間焼きます

 ※寒いせいか、分量が適当なせいか、固まり切らなかったので3分間追加加熱しました

 そして、

       焼き上がりました

 甘くて香りがよくてサクサクで大変結構です。

 ただ、見栄えがイマイチ。

       一部にジャムやクリームを乗せてみました

 ここからはアラカルトですね。

 そのままでも美味しいけれど、お好みでお好きなものを乗せてお召し上がりくださいと言う感じ。

 プレーンを食べた娘は、「素朴な芳香のお菓子。」と言っておりました。

 やっぱり、トッピングをした方が楽しめるお菓子かもしれないね。

 何はともあれ、これで、昨夜のフライで残った材料を全て使い切ることができました。

 これで、リサイクル完了です。

 めでたしめでたし。

 また機会があったら楽しんでみたいと思います。


生まれ変わっていた新巻鮭

2024年01月09日 | 日記とレシピ

 年末に届いたお歳暮の中で、手つかずのままで年を越してしまったものがある。

 その一つが、新巻鮭だ。

 理由は色々あるのだが、何と言っても包装の仕方が真空パックなので安心してしまったというのが一番だ。

       この形状で包装されてます

 以前は、一匹丸ごと送られてきたので、何らかの加工をして対応しなければならなかったのだが、この形だと、冷凍庫に入れておけばいつでも食べられるので、安心してしまったのだ。

 で、去年調理してみて確信したことがあるんですよ。

 それは、『新巻鮭に革命が起こった』ということ。

 そもそも、小分けにして真空パックされた時点で、調理と保存の手間が革命的に改善されているのです。

 ただ、調理しているうちに、もう一つの革命が起こっていることに気付いたんです。

 本日は、少々無謀なんですけどそのことを確かめる料理にしようと思います。

 作るのは鮭フライです。

 なんだ、普通じゃんと思うなかれ。何てったって、使うのが新巻鮭なんですから、普通に考えたら無謀なんです。

 その辺の顛末をまとめておきます。

 下ごしらえ・調理の部

 まずは、解凍しますが、これも簡単。

 ・人肌よりもちょっとあったかい水に浸して30分放置

 ・フライにするので、骨抜きと包丁で小骨を落とします

 ・バッター液用に卵2個を割りほぐしたら

 ・薄力粉1/2カップと水少々を混ぜて

       スタンバイOKです

 ※フライの場合、あらかじめ衣を塗しておいた方が後々楽ちんです

 「ええ~!?このままやるの?」と思っているあなたは、新巻鮭をよく知っていますね。

 やるんです。

       一見普通の鮭フライが準備できました

 ※揚げるのは、食事の直前なので、それまでに他のことをやってしまいます

 タルタルソースもいつも通り。

 ・タマネギ1/4個と茹で卵1個をみじん切り

 ・タマネギの辛味を抜いたらよく水気を切って

 ・マヨ50gとレモン3gに塩コショウパセリをちょっとずつ

 ・これで完成でもいいんだけど、気持ち甘くしたいので砂糖を少々

       なかなか美味しくできましたよ

 さて、時間が来たのでフライを揚げましょう。

 ・普通に170℃で揚げて、浮いてきたら裏返して

 ・泡が小さくなったら油を切って

 ・レタスと昨日のニンジングラッセの残りを添えて出来上がり

 ちなみに、

    おつゆは、七草の日に山形で食される納豆汁です(妻の作品。これも旨い!)

       鮭フライにはタルタルソースをたっぷり乗せて

 いただきます!

 食べてみると、案の定ほんのり塩味がついてるけど、美味しいばかりです。

「ええ~?これ、普通に美味しいじゃない!」

とは、妻の反応。

 娘は、何の違和感もなく食べています。

 このことが『新巻鮭の革命』なんですね。

 そもそも、秋に遡上してきた自然の恵みである鮭を長期間保存して、厳しい冬を乗り越えるために考え出されたのが新巻鮭だと思うんです。

 したがって、保存方法は主に塩漬け+乾燥。

 だから新巻鮭と言ったら、めちゃくちゃしょっぱいのが当たり前だったんです。

 ところが、誰が考えたのか真空パック法だと、最初に書いたように加工も保存も手間がかからない。それだけでなく、塩漬けそのものが不要になったんですね。

 去年調理して気付いたのは、このことだったんです。

 それで、普通なら無謀な調理方法である新巻鮭のフライにしてみたんです。

 下ごしらえの時点で切り身をかじって、塩分がかなり薄いことは確かめておいたんです。

 だけど、実は、新巻鮭で一番しょっぱいハラスの部分を使ってしまったので、「ミスったかな?」とも感じていたんです。

 でも、大丈夫だったのでほっとしました。

 日本の伝統料理である新巻鮭も革命的な進歩をしていることが確かめられました。

 これだったら、料理の幅も非常に広がるはずです。

 加工業者の方々かな?素晴らしい工夫をありがとうございます!

 次の料理も工夫して楽しませていただきますね。


癒しのポークソテー

2024年01月08日 | 日記とレシピ

 疲れた。

 朝、ちょっとしたきっかけで、光回線のルーターの電源が落ちてしまい、有線も無線も使えなくなってしまった。

 使えなくなってみると、ネットが、Wi-Fiが、どれだけ暮らしを支えていたかがよく分かる。

 水・電気・ガスがライフラインの一次資源だとすると、ネットは、それに次ぐ貴重な二次資源だということに気付き始める。

 「テレビや新聞よりも、どれだけネットに頼っていたか分かってきたわい。」

「そうかもしれないわね。」

 テレビやラジオ、そして新聞などは、あくまでも発信者優先のメディアだから、受け取るだけでいいのなら問題はない。しかし、自分から情報を求めたり発信したりする点においては、ネットにかなわない。

 接続の点検や試行を繰り返して半日。

 ようやく使えるようになって、自分の生活にネットが深く浸透していたことに改めて気付かされた。

 ホッとしたのと一緒に、ドッと疲労を感じる。

 これは、癒しの料理ですね。

 家族と相談して、夕食のメインを任せてもらうことにした。

 作るのは、ポークソテーオニオンジンジャー風味

 名前は長いけど、普通に美味しいポークソテーです。行ってみましょう!

 下ごしらえ・調理の部

 ・豚ロースの筋切りをしたら、塩コショウしてしばし待機

       脂身が切り落とされていたので甘く見てしまった

 ※どんなに薄くても、赤身と脂身の境の筋は切るべき

 ニンジンのグラッセを作っておきましょう。

 ・ニンジン2/3本を十字に切って面取り

 ・ひたひたの水にバターと砂糖を適量入れて煮込んでおきました

 ソースも前もって準備しておきます。

 ・酒醤油みりん各30gに砂糖10gを混ぜて

 ・タマネギ1/4個とショウガ一片を摺り下ろして待機

 ・豚肉に薄力粉をバフバフ

 ・気持ち多めの油で強火で焼いたら

       周りが縮んじゃった

 ※教訓、脂身が少なくても筋切りをきちんとするべし

 ・結局、もう一度裏返して、フライ返しで押し付けながら焼き目を付けました

 ・残った肉汁に、用意した調味料とタマネギショウガを入れて中火でしっかり火を通します

 ・ソースをたっぷりかけて出来上がり!

       本日の夕食です

 ある意味、オーソドックス。 ある意味、王道のポークソテーです。

 これが旨いんだわ。

 一口食べるごとに、日中、ああでもない、こうでもないと、普段使わない脳を使った疲れが癒されていきます。

 ああ~、美味しかった!

 やっぱり、疲れた時には、食べたいものを思い切り食べて心身の疲れを癒す。

 これが基本でしょうな。

 満足しました。

 ご馳走様でした!!


いま さくの(さんぽうた212)

2024年01月07日 | いきもの

   いま さくの   ふゆしらず むつき

 

わたしのすがたは

ひをともす

ひえた からだを

あたためる

 

わたしのすがたは

あかりをつける

しずんだ こころを

あかるく てらす

 

どんなに さむくても

どんなに くらくても

 

あなたに

きぼうの いぶきを

とどけたい

 

だから わたしは

いま さくの

 

 

       道端に咲いていた花

       見たことないな。・・と言うよりも

       この時期の山形は雪に埋もれているのが普通です

       こんなきれいな花が咲いていたんだ

「こんにちは。初めまして。」

「こんにちは。」

「失礼ですが、お名前は?」

「『ふゆしらず』と言います。」

「いいお名前ですね。もしかして、こんな時期にも花を咲かせるからそのお名前?」

「そうみたいですね。」

「こんな季節に咲いて、平気なんですか?」

「冷えたみなさんを明るくするのが私の役目ですから。」

「そうだよね。僕も嬉しくなったもの。また会えたら嬉しいな。」

「どうぞ、遊びに来てくださいな。」

「ありがとう。それでは、また。」

 

 この季節、こんな野草に出会えるなんて思ってもみませんでした。

 だって、例年ならこの地域は雪に埋もれているんですから。

 調べてみたら、地中海の方が故郷らしいんだけど、寒さには強いんだって。

 今年(去年も)は、季節の廻り方がいつもと違うから、思わぬ出会いが少なからずあり、驚かされてばかりです。

 次は、どんな出会いや発見があるかな?

 楽しみです。