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バーバーの「弦楽のためのアダージョ」を聴く

2020-01-09 12:17:16 | ブログ
 弦楽合奏団の演奏会があったので、出かけて行き、首記の曲の演奏を聴いた。

 この曲を聴いていて、ふとこれは20世紀の「G線上のアリア」ではなかろうかという感慨を覚えた。

 敬虔なキリスト教信者であったバッハは、自分の作品を神に捧げることを意識しながら作曲したようだ。

 バッハのニ長調の優美な曲に比べてバーバーのこの曲は、悲しみと憂いに満ち溢れている。

 神が死んだとも言われる20世紀には、2度の世界大戦が起き、膨大な数の死傷者とともに多くの悲劇を生んだ。首記の曲は、これら戦争による悲劇を象徴しているように聞こえる。あるいは戦死者への鎮魂を意図しているかのように聞こえる。

 ここまで書いてきて、音楽の素人が言う戯言ではないだろうかという疑問が生じてきた。国語辞典によれば、「アリア」とは、「歌劇、(オラトリオ、カンタータ)などの抒情的なメロディを主とした独唱。詠唱。」とある。バーバーのこの弦楽合奏曲とは関係ないようにみえる。しかし、解説書によると、この曲は、後年「アニュス・デイ」という宗教的合唱曲に編曲されているそうだ。両者は、宗教的色彩をもつ歌曲という共通点をもつのであれば無関係とは思えない。

 私の説がこじつけであることを自覚しながらこのブログを書いている。

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