河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

更新免許を受け取りに行く

2016年02月09日 | ZIZY STARDUST
「すみません、今日は免許の更新日なんで、警察署まで行きたいんで
尋問は帰ってからにしてもらえますか」

「八田さん、年収70万円で原付と車まで持っているんですか、
それとも、ついに、自ら警察署に自首ですか」


都会の免許更新センターでは写真撮影と同時に当日交付なのだが
地域によっては写真持参で交付日まで日数がかかる場合がある

引換券を渡してしばらく待っていた


「八田さん、八田二郎さん」


わては窓口に行って免許証を受け取った


「間違いないですね、じゃあ、確認の印鑑を押させていただきます」


「まて、この写真はわての顔じゃない。

ぼやけて頭が透けている薄黄緑色のカッパの霊の写真じゃないか。

国家権力がこの一週間の間に写真をすり替えたのか」


「この写真はあなたが自分で撮影なさったものですよ
誰が見たってあなたそのものです」


「そ、そうですか、じゃあ、5年前の人間だった頃の古い免許ももらえますか
人間だったという証として持っておきたいのです」


「いいですよ、ただし穴を開けてますから、古い免許証は所持しないでくださいね
あなたはもうカッパなんですから、人間の証明にはもう使えませんよ」


免許には金色の帯が入っている。きっと、5年の間に人間からカッパへと、ステージが上がったのだと思う。
人は歳をとると自分でも気づかないうちに、どんどん、妖怪の側に近づいていくのだろう。

こうなったら、ガンジス川でカッパとして生きるしか道は無い。